宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  宮川内科・胃腸科医院ホームページ いざ発進!
2009年4月から新型インフルエンザに関する一連の騒動は記憶に新しい方が多いと思います。ふりかえって思い出せば、当時、色々な情報が錯綜し、毎日のように殺到して来ました。どれが正しいかでれが間違いか戸惑い時期もありました。専門の医療機関がそうでしたから、一般の市民や患者様がもっと大変であろうと思いました。
毎日、新型インフルエンザの対策やワクチンの有無についての電話問い合わせが多い時数十通もありまして、今度逆にワクチンが配給されて来た時に、接種希望者に1日数十回電話しなければいけない日もありました。対応に没頭した従業員の姿を診るのは忍びないことがこのホームページを立ち上げる最大の理由でした。このホームページが当院の情報発信源として、一般の市民や患者様に愛用されれば嬉しく思いますし、またこのホームページを通して、健康知識や最新情報が提供され、それが一般市民や患者様の健康につながる事が出来るならば、最高な幸せだと思っております。
 このホームページの立ち上がりに際し、私の友人つくば学園ロータリークラブの齊藤修一様に色々大変お世話になりました。つい最近まで、機械音痴の私にも自分のホームページを持てることは、夢の中にもありませんでした。この場をかりて厚く御礼を申し上げます。

  世界から見る日本の新型インフルエンザ対策
4月11日、第107回日本内科学会総会が東京で行われました。
国立感染症研究所の谷口先生が新型インフルエンザの現状について特別講演をされました。谷口先生のお話によりますと、先般の新型インフルエンザによる死亡者数が日本が10万人中0.15人と少なく、世界平均の10分の1しかありません。医療先進国のドイツに比べても3分の1と少ない。なぜ日本だけがこんなに低い死亡者数を達成出来たかと世界各国が不思議に思っていたそうです。その原因を説明するため、特別講演の予定者であった岡部先生が急遽ジュネーブで開催される国際保健会議に出席し、日本の経験ややり方などについて説明して来たそうです。学校の学級閉鎖や医療受診の簡便さ及びタミフルなどの接種投与が原因として上げられていました。たしかに入国検査など無駄であったとあとで分かった事もありましたが、海外ではあまりやらない学級閉鎖のため、新型インフルエンザの蔓延が遅れて、第2波もなくて済んだことが大きい。また、国民皆保険や抗ウイルス剤の接種投与など、日本では当たり前と思われていますが海外では中々困難の様です。あらためて、日本の公衆衛生や医療環境の良さを感じさせられます。今回の新型インフルエンザ騒動はたまたま弱い菌であることが分かりましたが、しかし、今回の経験を基に将来、鳥インフルエンザなどの強い菌が襲来した時、きっともっと良い対策が出来るだろうと期待しています。

  ピロリ菌と胃癌の関係が鮮明に!
胃癌の原因は色々あると言われている中、ピロリ菌がその中の最重要の因子の一つであることが最近の研究で分かって来ました。ピロリ菌は年齢が若いうちに除菌すれば、胃癌の発生率が3分の1から5分の1まで減少出来ると推測されています。また、初発の胃潰瘍患者に対し、すぐにピロリ除菌する群が、数年をたってから始めて除菌する群とに比べて、あとの追跡で、胃癌の発生率が有意に低いともっとも権威がある英文誌Gastroenterologyが最近報告していました。潰瘍再発の予防だけではなく、胃癌発生の予防にも、潰瘍患者の早期ピロリ菌除菌がすすめられています。

  胃アニサキス症って何?
 胃アニサキス症を聞いたことがありますか。
 アニサキスという線虫が魚やイカに寄生すると知られています。人間がこの虫を持っている魚やイカを生のままで食べてしまった場合、その線虫が胃壁内に潜入し、胃の激痛を起こす恐ろしい病気です。しかし、適切な問診や内視鏡診断の基、また、内視鏡を用いて迅速に虫を摘除すれば、劇的に改善出来る病気でもあります。
 日本国内においては、地域の差にもよりますが、決して珍しい病気ではありません。特に海産魚類の生あるいは酢つけを摂取する習慣のある人は要注意。当院では、近年経験した12症例を検討しますと、カツオやサバ、イカの刺身または寿司を食べて発病した人が殆どです。摂取して数時間後、胃がシックシックと痛み始めて、嘔気を伴う人も多いです。激しい胃痛のため、夜一睡も出来なく、翌朝に疲れ果てる姿で外来に見えるのは特徴です。
 経験した症例の中、再発病した人もいますし、また寿司屋のマスターまで含まれています。これは本症例に対する認識不足、または予防の困難さを裏付けています。前述した症状があった場合、生の魚を食べていたかどうかを十分に思い出していただいて、そして、外来担当医に訴えて、すばやく検査してもらう必要があります。これらの症例に対し、当院では、すべて緊急内視鏡検査を行い、幸い全員が劇的に改善していました。何か困ることがありましたら、どうぞ気軽にご相談下さい。

  放射能被害を心配するよりも生活習慣病を心配すべき!?
 東日本大震災が発生してから、まもなく半年を迎えることになります。余震がかなり落ち着いてきたとはいえ、震災復興や放射能に対する警戒の中、皆様はどう過ごしていらっしゃるでしょうか。

 8月20日読売新聞の社説によりますと、東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、福島県からの避難者が差別や偏見に苦しむ出来事が相次いでいるようです。福島から関東地方に転校した小学生が、クラスメイトから仲間はずれにされ不登校になったり、首都圏のガソリンスタンドでは、福島ナンバーの車が給油を拒否されたり、などなど。また、事故の後に、母国に緊急避難した中国出身のつくば市住民が、母国では被災地の被曝者という理由で親戚や友人に面会を拒否され、ノイローゼになった事も伺いました。

 地震の爪跡が震災復興により、少しずつ回復していくと思いますが、その一方、目に見えない放射能に対する恐怖、それに伴う後遺症の心配が中々消えていかない事も良く理解できます。しかし、適切な知識の習得により、放射能に対する恐怖心や偏見をなくす事も出来るのではないかと思います。

 国立がん研究センターの発表によりますと、年間被曝放射線量が100〜200mSvの人の全固形癌の発生リスクが野菜不足や受動喫煙者の癌発生リスクと相当、200〜500mSvの被曝量が肥満、運動不足、高塩分食のリスクと相当、また、500〜1000mSvが大量飲酒と相当、1000〜2000mSvが喫煙と相当、さらに2000mSv以上の被曝量の発癌リスクがピロリ菌やC型肝炎の発癌リスクと相当と報告されています。

 さて、つくば市在住者の年間被曝量が一体どの位あるのでしょうか。体外(大気)の年間被曝量が0.68mSv※で、体内(食物など)の年間被曝量がせいぜい5mSv※※で、合計しても年間6mSv未満と推計されています。この程度の被曝量は、野菜不足や受動喫煙がもたらすリスクと相当する被曝量の20分の1以下と推定されています。
 従って、放射能被曝を心配するよりも、はるかに危険性がある野菜不足や肥満、喫煙、ピロリ菌などの生活習慣病を心配した方が良いのではないかと考えます。



つくば市の大気年間被曝量が0.13μSv/hで、一日8時間外出するとの前提で計算されたものです。
※※
体内年間被曝量が年間摂取した野菜、水、牛肉などを計算したもので、規制値の上限として計算されたものです―放射線医学総合研究所資料によるものです。

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