宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  新型コロナウイルス(COVID-19)について1
世の中は今、新型コロナウイルスで大騒ぎしています。茨城県だけが蚊帳の外のようで、利根川のおかげなのか?それとも水戸納豆がウイルスに効くのか?と冗談を言う人もいますが、油断大敵です。COVID-19について勉強しましょう。

<新型コロナウイルス(COVID-19)とは?>
 コロナウイルスは風邪ウイルスの中の一種で、冬の風邪の10〜25%はコロナウイルスが原因とされています。コロナウイルスにはヒトに蔓延している風邪ウイルス以外に、動物から感染して重症化するSARSやMERSがあります。今回発見された新型コロナウイルス COVID-19は、コロナウイルスが進化した変異株で、コウモリなどの野生動物由来のものではないかと推測されていますが、定かではありません。重症化率はインフルエンザの約10倍(致死率 約1%)、感染力が極めて高いため、WHOは3月11日にパンデミック(世界的流行)を宣言し、注意喚起をしています。

<感染経路>
 感染経路については、はっきりしていない部分もあるようですが、飛沫感染と接触感染によって拡がっていると言われています。咳やくしゃみのしぶきを通して感染したり、人が何回も触れる場所(ドアノブや机、手すりなど)に自分の手が触れ、その汚染された手で自分の目や鼻、口などの粘膜に触れたことで病原体が移り、感染が成立すると言われています。

<感染したらどうなるの?>
 新型ウイルスのため、誰も免疫を持っていません。したがって、現時点では誰でも感染する可能性があります。しかし、感染しても発熱や咳などの症状が出現しない症例が多いことも、このウイルスの特徴です。潜伏期間が2〜10日間と長く、症状が出ない潜伏期間であっても感染力はあります。自覚症状のない隠れ感染者(いわゆるスーパースプレッダー)になる可能性があります。一方、発病した人は発熱や咳、筋肉痛、倦怠感などの風邪のような症状を有し、大半が自然治癒で、一部の方が肺炎となり重症化し、呼吸困難や呼吸不全などにより死亡するケースも1%位あります。しかし、死に至るケースの大半が高齢者や糖尿病、癌などの持病があり免疫力が低下して抵抗力が弱い人です。


(2020年3月17日)

  新型コロナウイルス(COVID-19)について2
<治療法とは?>
 現時点ではCOVID-19に対し、特に有効な抗ウイルス薬はなく対症療法を行います。但し、いくつかの抗ウイルス治療薬が各国で試されています。
1.抗エイズウイルス薬(ロピナビル、リトナビル)
2.エボラ出血熱治療薬(レムデシビル)
3.抗新型インフルエンザ薬(アビガン)
しかし、各々の治験成績は未だ公開されていません。

<COVID-19の予防法と対策>
基本的にはインフルエンザやノロウイルスの予防策と一緒です。

*個人でできる4つの予防対策*
1.咳エチケットの励行
飛沫感染を防ぐマスク着用が咳嗽やくしゃみのしぶきを遮断するのにかなり有用である。一方、健常者のマスク着用は人混みの多い所や、汚染された手が口や鼻に触れないようにするには一定の効果がある。
2.手指の手洗いや消毒
体に病原体を運んでいる最も汚染された部分が自分の手であり、そこを綺麗にすることが一番重要な感染対策になる。また、流行期には人がよく触れるドアノブや手すりなどの消毒も大切である。
3.免疫力を高めて、重症化を防ぐ
日頃より食生活や睡眠、運動を改善し、免疫力を高める工夫が必要である。
4.人混みを避けること

*職場でできる予防対策*
流行状況を十分に把握し、段階的に対策をとるべきである。例えば…
・出勤前に検温し、発熱や風邪のような症状がある職員には出勤させない
・ラッシュ時を避けて、出勤時間を柔軟に変更する(時差通勤)
・テレワークの推進や通信機器の活用
・会議(集合)やイベントを最小限にする
・消毒液の配置や手指消毒の励行     など


いずれにしても、あらゆる方法を行使し、パンデミックを最大限に抑制し、経済停滞や職場崩壊、
医療崩壊にならないよう感染曲線を緩やかにシフトし、集団免疫の形成やCOVID-19のワクチン
の開発を待つことが最大の目標でしょう。

 最後になりますが、もし新型コロナウイルス感染症にかかったかもしれないと心配になり、医療機関受診を希望する場合、直接来院せず、まずは職場の健康管理室やつくば保健所に設置された帰国者・接触者相談センターに電話で相談してから行動してください。
( 引用・参考文献 : 国立感染症研究所ホームページ )


(2020年3月17日)

  フレイルとは 1
皆さん、フレイルという言葉を知っていますか?近年、高齢化が進む中、フレイルと言う言葉を多く聞かれるようになってきたのではないでしょうか。フレイルとは、「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能に障害が生じ、心身の脆弱性が出現した状態ではありますが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態」とされ、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味しています。多くの方は、フレイルを経て要介護状態に進むと考えられています。フレイルに早く気付き、治療や予防することが大切です。
フレイルの基準には、さまざまなものがありますがFriedが提唱したものが多く採用されています。Fried基準には5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1〜2項目該当した場合は、フレイルの前段階(プレフレイル)と判断になり該当0の場合は、健常となります。
<基準の5項目>
@体重減少(6ヶ月で2〜3s以上の減少)
A疲れやすい(何をするのも面倒で週3〜4日以上感じる)
B歩行速度の低下
C握力の低下
D身体活動量の低下
フレイルには、身体的な変化だけではなく、気力の低下などの精神的な変化や社会的なものも含まれます。
フレイルの状態になると、死亡率の上昇や身体能力の低下が起き、また、何らかの病気にかかりやすくなったり、入院するなど、ストレスに弱い状態になります。入院することで環境の変化に対応できずに、一時的に自分がどこにいるのかわからなくなったり、自分の感情のコントロールができなくなることもあります。転倒による打撲や骨折、病気による入院をきっかけにフレイルから寝たきりになってしまうことがあります。この状態に家族や医療者が早く気付き対応することができれば、フレイルの状態から健常に近い状態へ改善したり、要介護状態に至る可能性を減らせる可能性があります。


(2020年4月14日)

  フレイルとは 2
フレイルの原因には・・・
1 加齢に伴う活動量の低下と社会交流機会の減少
2 身体機能の低下
3 筋力の低下
4 認知機能の低下
5 昜疲労性や活力の低下
6 慢性的な管理が必要な疾患にかかっていること
7 体重減少
8 低栄養
フレイルの進行は・・・
加齢に伴う変化や慢性的な疾患によってサルコペニアとなり、筋肉量・筋力の減少によって基礎代謝量が低下すると、1日のエネルギー消費量が減り食欲が低下し、食事の摂取量が減少して低栄養となります。サルコペニアは、筋力の低下、昜疲労性や活力の低下を引き起こし、身体機能、認知機能の低下や精神的な面の低下も加わると、活動量が低下し、日常生活に支障をきたすようになります。日常生活に介護が必要な状態となるとますますエネルギー消費量は低下し、食事量が低下して低栄養となり悪循環を繰り返し、フレイルは進行していきます。
治療には・・
1、薬物療法(認知機能の低下・骨粗鬆症)
2、レジスタンス運動
・スクワット
1.両足を肩幅に開いて立ち、椅子の背や机などを持ちます。
2.背中が丸くなったり、踵が浮いたりしないようにお尻を下にまっすぐおとします。
3.大腿の前に力が入っていることを意識しながらゆっくり10回行う。
・上体起こし
1.両膝を立てて仰向けに寝ます。両手は頭の後ろで組みます。
2.おへそを覗き込むように頭を持ち上げます。
3.お腹に力が入っていることを意識しながら、ゆっくり10回繰り返します。
・ランジ
1.片足を前に出し膝を曲げて体重をかけていきます。
2.1の状態からゆっくり元に戻します。足を入れ替えて交互に10回行います。
3 食事療法(バランス良い食事)

予防をするには・・・
1 タンパク質・カルシウム・ビタミンDを含む食事
2 ストレッチ・ウォーキングなどの運動
3 身体の活動量や認知機能をチェック
4 感染予防(ワクチン接種)
5 持病のコントロール(主治医と相談)
6 手術の後の栄養・リハビリなど

高齢者は、加齢による身体的な衰えに加えて、定年退職、子供独立、親しい人との死別など、社会的な役割の変化が訪れます。社会的地位や親としての役割、家族や友人を喪失する経験は、気力や活力を失うきっかけともなります。社会とのつながりを持つことが億劫となり、家に閉じこもりがちになると、生活面や精神面など他の側面までもが低下をきたし、ドミノ倒しのようにフレイルが進行し、重症化していってしまいます。そうなる前に自分が得意なこと、できることを見つけて生きがい、やりがいを見出すことで自身につながっていきます。そうすることで活気や気力も沸き、いきいきと生活することで心も体も元気になります。今回フレイルについてまとめてみましたが、皆さん一人ひとりが主役となって、いつまでもいきいきと前向きに暮らし続けるために、フレイルの予防について考えていただく良い機会になればと思います。


(2020年4月14日)

  腎結石・尿管結石について 1
最近は、コロナウイルスの影響で、外出自粛になり自宅で食事をする機会が増えてきたのではないでしょうか?
そこで、食生活で気を付けて頂きたいのが、シュウ酸や動物性脂肪を多く含む食品の取りすぎです。
脂肪は体内で分解されて脂肪酸となり腸に到達します。この脂肪酸にはカルシウムと結合しやすい性質があり腸管内でカルシウムと結合して便として排泄されます。
すると本来腸管でカルシウムと結合するはずだったシュウ酸が余ってしまい、便としてではなく、尿として排泄されることになります。こうして尿中でカルシウムとシュウ酸が結合して結石ができてしまうことになります。
さらに動物性蛋白質を過剰に摂取すると、カルシウムと尿酸の尿中への排泄が増え、結石を防ぐ働きのあるクエン酸が減ってしまいます。これも結石ができる一因とされています。
また、尿酸が高いことで、尿の酸性化や治療薬の影響により結石の発生率が上がるとされ、腎結石・尿管結石は、女性よりも男性に多いとも言われております。過去に尿管結石で苦しんだ方の再発率も高いです。
腎臓に結石があれば腎結石、尿管に結石があれば尿管結石です。
<症状>
腎臓にあるあいだはほとんど痛みはありません。一般的に結石が原因の痛みで問題になるのが、尿管結石が多いです。腰背部や側腹部・下腹部の激痛があります。結石が大きい場合は症状が出ないことが多く、小さな結石は尿管に引っかかった時が激痛となります。
<検査・診断>
尿検査、超音波検査、レントゲン検査などを行います。慎重を期するためにCTを撮ることもあります。尿検査で血尿があり 腰痛などの痛みがある場合は超音波(エコー)で腎臓がはれている(水腎症といいます。)かを確認します。
<予防>
今は成人病の一つとして体脂肪率が高い方はそうでないかたに比べて、結石になりやすいといわれております。
食事では結石の種類によって予防方法が違います。
1、尿酸結石:痛風にならない予防。内服治療を行う。時間はかかりますが、場合によって結石を溶かすことができます。(溶解療法)
〇プリン体を摂り過ぎないようにする
プリン体は尿酸の原料となるので摂りすぎに注意します。
特に肉や魚の内臓や干物、アルコールなどに多く含まれています。


(2020年5月16日)

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