宮川内科・胃腸科医院
宮川内科・胃腸科医院


Dr宮川の注目コーナー

  蜂にさされたら
一般的に蜂に刺される危険な時期は、7月〜10月であると言われています。これからの季節は当分の間は注意が必要です。アシナガバチは、7〜8月、スズメバチは、7〜10月、ミツバチは,、一年中危険があります。
人を刺す蜂の種類は、大きく分けて3種類になりアシナガバチ、スズメバチ、ミツバチになりますが、その中でもまた種類が分けられます。アシナガバチには、セグロアシナガバチ、キアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、キボシアシナガバチによるもので、スズメバチは、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、クロスズメバチによるものミツバチは、二ホンミツバチ、セイヨウミツバチの種類になります。
刺された時の症状は、刺された患部は、赤く腫れあがり、激しい痛み、かゆみを伴うことがあります。初めて刺された場合は、1日〜数日以内には症状が落ち着きますが、何度も刺された場合は、人によっては皮膚の症状だけではなくハチの毒に含まれるたんぱく質によるアレルギー反応「アナフィラキシー」が起きることがあり、注意が必要です。アナフィラキシーの症状は刺されてから数分以内に出現します。皮膚・粘膜症状は、唇や口腔内の粘膜のはれ、蕁麻疹、呼吸器症状は、息苦しさ、呼吸困難、喘鳴、激しいくしゃみや鼻水、循環器症状には、動悸、めまい、意識障害、血圧低下な
ど。
対処法は、@冷静になりその場から静かに離れる。慌てて手で振り払ったり、走り回ったりする行為はハチをさらに刺激するので危険です。A刺された部位は水でよく洗い流し、針が残っている時はピンセットで取り除く。B毒液や毒針を吸う専用の器具があれば、皮膚内の毒をある程度吸い出すことができます。アウトドア店などで市販されているので、夏の野外活動をする際には備えておくといいでしょう。       
C口で毒を吸い出そうとする人がいますが、口内に傷があった場合、傷からハチの毒が侵入する危険があるのでやめましょう。D患部にはれや痛みなどの炎症がある場合ステロイド外用剤を塗って炎症を抑る。E患部を冷水や、布で包んだ保冷剤を使い冷やす。
対策には、@巣に近づかないようにする。野外活動をする時には注意して行動する。
A黒い色を目標に攻撃してくる習性があるので野山に出かける時には、黒色の衣服、バック類をさける。また、香水や整髪料などの強い臭いもハチを刺激するので避ける。B大きな声や急な動きに反応して攻撃するのでハチを見つけたら大声で叫んだり、走り回らず姿勢を低くしゆっくりとその場を離れる。Cハチによるアナフィラキシーを起こしたことのある人は、自己注射タイプの緊急治療薬を携帯し、万が一に備える
必要があります。専門医に相談して下さい。


(2024年7月22日)

  食中毒について@
食中毒とは、細菌やウイルスなど、何らかの有害な物質が入った食品を食べることによって、胃腸炎などの症状が出る病気です。直近のつくば保健所管内での情報では、7月に入り保育施設等において、腸管出血性大腸菌感染症の報告が12件あったそうです。これから特に夏の時期は、食中毒に注意が必要です。
《 原因 》
食中毒の原因となるものは多くあります。
1.細菌 … カンピロバクター、ウェルシュ菌、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌O−157等)、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌、赤痢菌 など
2.ウイルス … ノロウイルス、A型肝炎ウイルス など
3.寄生虫 … アニサキス
4.自然毒 … キノコや山菜、フグ
5.化学物質 … 農薬、重金属、食品添加物 など
これらの原因となるものが含まれる食材を口にし、体内に有毒な微生物や物質を取り込んでしまうことによって発症します。

 潜伏期間・症状
食中毒の原因によって、食べてから発症するまでの時間や症状は様々ですが、一般的には、原因物質を体内に取り入れて数時間〜数日間の潜伏期間を経て、発熱や腹痛・下痢・吐き気・嘔吐などの消化器症状が現れることが多く、中には重症化し脱水症状になったり、血便がみられるようになることも少なくありません。
食中毒による血便は、腸粘膜に強い炎症損傷が生じることによって引き起こされ、カンピロバクターの他にも腸管出血性大腸菌、サルモネラ、細菌性赤痢などによって生じることもあります。特に腸管出血性大腸菌は、進行すると急激な腎機能障害を引き起こす「溶血性尿毒症症候群(HUS)」を発症し、命にかかわることもあるため早めに病院を受診することが大事です。
ノロウイルスによる食中毒は冬に多く、牡蠣などの二枚貝に潜み、発熱や嘔吐・軽い下痢症状がみられます。感染力が強いため集団感染を起こしやすい原因物質です。
その他、寄生虫による食中毒は、激しい上腹部痛とともにアレルギー反応として蕁麻疹が現れたり、自然毒では複視、眼瞼下垂、四肢麻痺、呼吸筋麻痺などの神経障害を引き起こしたりすることがあります。
 検査・診断 
食中毒が疑われた場合、問診や触診・視診の他に以下のような検査をすることがあります。
*尿・血液検査 … 体内の炎症の強さや脱水・肝機能障害や腎機能障害の有無を調べます。
*便培養検査  … 便を採取して、便の中に潜んでいるウイルスや細菌を特定する検査で、確定診断や治療方針を決めるうえでも重要な検査です。

ノロウイルスなどは採取した便で簡易的に感染の有無を判定することができる簡易キットも多く用いられています。




(2024年7月22日)

  食中毒についてA
 治療 
基本的には、整腸剤や解熱剤などを使用しながら、症状が治まるのを待つ対症療法が行われます。細菌類が原因の場合は、それぞれにあった抗生物質を併用するのが一般的です。頻回な下痢や嘔吐による脱水症状がみられた場合は、点滴治療が行われます。軽度の場合は安静にして水分をこまめにとりましょう。OS−1などの経口補水液を利用するものよいでしょう。
その他、アニサキスでは胃内視鏡にてアニサキスを摘出し、自然毒では血液中の毒素を取り除くための血液浄化療法などの特殊な治療が必要にあることもあります。

 予防 
食中毒の予防3原則は、菌を『つけない』『増やさない』『やっつける』です。
1.つけない(清潔を保持するため洗う)
*手洗いの徹底
*包丁やまな板など、使用した器具等は使用するごとに洗剤で洗い、できるだけ殺菌する。
*下痢や吐き気、発熱がある時は、調理作業を控える
2.増やさない(低温で保存する)
*調理は迅速に行う
*肉や魚などの生鮮食品やお総菜などは購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れる。
細菌の多くは10度以下で増えにくくなります。
3.やっつける(加熱処理)
*しっかり加熱する。ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。特に肉料理は中心部を75度以上で1分以上加熱することが目安です。


(2024年7月22日)

  夏季休診日のお知らせ
誠に勝手ながら、以下の日を休診とさせていただきます。

8月13日(火)〜17日(土)
19日(月)〜は通常通り診療致します。
なお、日曜、祝祭日は休診日となります。

大変ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い致します。


(2024年5月31日)

  診療時間変更のお知らせ
2023年11月1日より以下の通り、平日午後の診療時間を15:00〜18:00に変更させて頂きます。
ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願い致します。


             月  火  水  木  金  土
 8:30〜12:00   〇  〇  〇  〇  〇  〇
15:00〜18:00  〇  〇  ×  〇  〇  ×
※土曜午前8:30〜13:00


(2023年8月1日)

1234567891011121314151617181920

Copyright(C) 2024 宮川内科・胃腸科医院. All rights reserved.
本サイトのすべての文章や画像などの著作は「宮川内科・胃腸科医院」に帰属します。