宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  感染拡大が心配されている「ジカ熱」とは?
ジカ熱とは、ジカウイルスに感染することによって、発熱や発疹などを引き起こす感染症です。

ジカ熱は、ジカウイルスを持った蚊にさされることにより感染します。
アフリカや中南米、アジア太平洋地域で発生がありますが、最近では特に中南米での流行が多くみられます。
日本国内での感染はありませんが、海外の流行地で感染し、発症した症例が2013年以降、3例見つかっています。
また、ジカ熱は基本的に、蚊を通してのみ感染し、人から人へ感染することはないとされていましたが、性行為による感染が疑われる事例が報告されています。現在、性行為による感染について十分な知見は得られていませんが、今後もこのような例が確認された場合、さらなる感染拡大が懸念されます。

ジカ熱の主な症状は
軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑点状丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感
です。
2〜12日の潜伏期間の後、これらの症状を発症し、4〜7日間程で自然に治まります。
ウイルスに感染しても発症しないこともあり、また、症状が軽いためそのまま気付かない場合もあります。
ジカ熱には特効薬がないため、発症した場合は対症療法がとられることとなります。
ジカ熱自体が重症化することはほとんどありませんが、ポリネシア、ブラジル、エルサルバドルにおいて、ジカ熱の流行時に、ギラン・バレー症候群の症例数が増加したことから、ジカ熱とギラン・バレー症候群との関連性が疑われています。
また、ジカウイルスは母体から胎児への垂直感染を起こすことがあり、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があるとされています。

ジカ熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカが、ウイルスを媒介することが確認されています。
ネッタイシマカは現在、日本国内には生息していませんが、ヒトスジシマカは秋田県及び、岩手県以南のほとんどの地域に生息しています。このことから、仮に流行地でウイルスに感染した人が国内で蚊にさされ、その蚊がたまたま他の人を刺した場合に、感染する可能性は低いながらもあり得ますが、仮にそのようなことが起きたとしても、成虫は冬を越えて生息できないため、日本国内での感染の可能性は低いと考えられます。

流行地域へ渡航する場合は、蚊にさされないように注意することが大切です。
長袖・長ズボンを着用し、できるだけ肌の露出を少なくし、虫よけ剤なども使用しましょう。
小頭症と関連している可能性があるため、妊婦及び妊娠中の方は流行地域への渡航は控えましょう。やむを得ず渡航する場合は、主治医と相談の上、厳密な対策をとるようにしましょう。

もし、海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診しましょう。
また、帰国時に、発熱や心配な症状のある方は検疫所に相談しましょう。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所に相談しましょう。
医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えるようにしましょう。

(平成28年2月25日)

  「つくタク」乗降場所設置のお知らせ
皆さんにお知らせがあります。
この度、患者様のご希望により、宮川医院の前に「つくタク」の乗降場所が設置されることになりました。3月28日(月)よりご利用いただけます。
これまでつくタクをご利用されていた方には非常に便利になり、また、今までつくタクを利用されたことのない方にも利用していただきやすくなりました。
病院の目の前まで送迎していただけるため、雨や強風など天候が悪い日でも安心してご来院いただけます。また、車の運転をされない方は、ご家族が留守の日でも、ご自身の都合に合わせてつくタクを利用して来院していただくことが可能になります。
料金も一般のタクシーより、非常にリーズナブルです。
詳細について、また、利用をご検討・ご希望の方は、受付までお気軽にお問合せください。



「つくタク」とは
ご希望の時間帯を予約し、自宅近くから目的地近くの乗降場所までご利用できる乗合タクシーです。
利用時間は平日9時台から16時台です。
予約は利用希望日の7日前(5営業日前)から当日利用希望時間帯30分前(9時台の予約は前日17時まで)です。当日の予約も可能ですので、診察後の帰宅時にもご利用いただけます。
利用できる場所は以下の通りです。
・市内の5地区(筑波、大穂・豊里、桜、谷田部、茎崎)の各地区内
・各地区〜共通ポイント(つくばセンター、研究学園駅、市役所、イーアスつくば、クレオ前、筑波大学病院前、筑波メディカルセンター病院前)
オレンジ色のつくタクの標識のある乗降場所での乗り降りとなりますが、登録をすればご自宅前から利用することも可能です。
料金は同一地区内であれば1人300円でご利用いただけます。各地区〜共通ポイントまでは300円または1,300円となります。現金でのお支払いはできませんので、事前に利用券を購入しておきましょう。当院でも利用券を購入することができます。また、割引制度があり、65歳以上のつくば市にお住いの方(事前に申請が必要)、障害をお持ちの方、小学生以下のお子さんは運賃の半額でご利用いただけます。

(平成28年3月24日)

  逆流性食道炎についてご存知ですか?
近年、食事の欧米化が進み、肥満の方が増え、それに伴い逆流性食道炎の患者さんが増加しています。
逆流性食道炎とは、食道が炎症を起こし、びらん(粘膜がただれること)や潰瘍(粘膜の一部がなくなること)ができてしまう病気です。

<逆流性食道炎の原因は?>
○脂肪の多い食事、食べすぎ……食道の筋肉がゆるんでしまう
○タンパク質の多い食事……消化に時間がかかり、胃液の逆流が起きやすい
○加齢……食道の筋肉の働き・ぜんどう運動が悪くなってしまう、唾液の量が少なくなる
○背中がまがった人……おなかが圧迫され、胃に圧がかかってしまう
○肥満……食道裂孔ヘルニアになりやすい、おなかに圧がかかりやすい
これらにより、食道を逆流から守る仕組みが弱まったり、胃酸が増えすぎてしまい、逆流性食道炎を引き起こします。

<どんな症状が出るの?>
○胸やけ……じりじり、いがいが、胸が熱い・重い
○どん酸……すっぱい液が口まで上がってきてゲップが出る
○咳・喘息……逆流した胃液が、のどや気管支を刺激し、しつこい咳が出る
○のどの違和感・声がれ……逆流した胃液でのどに炎症が起き、違和感や痛みを生じる

<どんな治療をするの?>
逆流性食道炎の治療でまず大切なのは、逆流性食道炎を起こさせないよう生活習慣を改善していくことです。
○食事に気をつける
胸やけを起こしやすい、あぶらっこいもの、刺激のあるもの、甘いものはなるべく避けましょう。
また、アルコール・タバコもできるだけ控えましょう。
○おなかを圧迫しないようにする
食後すぐに横にならない、おなかを締めつけない、肥満・便秘にならないようにしましょう。
眠るときは上半身を少し起こすようにしましょう。

逆流性食道炎は、生活習慣の改善だけでは完全に治すことは難しいです。そのため、胃酸の分泌を抑える薬も併せて服用します。
症状がなくなってもびらんや潰瘍はすぐには良くならないため、しばらくはお薬の服用を続ける必要があります。
また、服薬をやめると症状が再び出てきてしまう方には、薬を長期間のんでいただく場合もあります。

逆流性食道炎を治療することは、食道の粘膜が胃の粘膜に変性するバレット食道や食道がんなどの合併症の予防にもつながると考えられています。
症状がなくなったからといって自分の判断で治療を中止しないで、医師の指示を守って治療していきましょう。

(平成28年5月26日)

  潰瘍性大腸炎についてご存知ですか
皆さんは潰瘍性大腸炎という疾患を耳にしたことはありますか。
以前はとてもめずらしい病気で患者さんの数もごくわすかでした。しかし、その患者数は年々増加し、平成26年には18万人を超えています。
潰瘍性大腸炎とは、何らかの原因により大腸の粘膜に炎症が起こり、びらん(ただれ)や潰瘍ができる病気です。

≪主な症状≫
○下痢(軟便や排便回数の増加)
○粘血便(血液、粘液、膿の混じった軟便)
○腹痛・発熱・体重減少・貧血(重症化した場合)
などです。
病状は、おさまったり悪化したりを繰り返すことが多く、長期にわたってこの病気とつきあっていく必要があります。

≪発症の原因≫
この病気の原因は明らかになっていません。最近の有力な説としては、外敵から身を守る免疫機能に異常が起こり、自分自身の大腸の粘膜をも敵とみなし、攻撃して傷つけようとしてしまう事により、炎症が起きるとされています。
ただ、この免疫説も決定的なものではなく、炎症が起こる仕組みとしては有力な説ですが、なぜ免疫機能の異常が起こるのか、潰瘍性大腸炎の発症のメカニズムは解明されていません。

発症年齢のピークは男性で20〜24歳、女性では25〜29歳ですが、若年者から高齢者まで発症します。男女比は1:1で性別に差はありません。

≪治療について≫
原則的には薬による治療が行われますが、重症の場合や薬が効かない場合には手術が必要になります。
薬による治療には
○下痢や粘血便などの症状の悪化を緩和するための治療
○炎症が落ち着いている状態を長く維持するための治療
に分けられます。
また、血液中から異常に活性化した白血球を取り除くという治療法もあります。

潰瘍性大腸炎は、治療により多くの患者さんは症状の改善や消失がみられますが、再発する場合も多く、症状の消失した状態を維持するために継続的な内科治療が必要になります。また、発病して7〜8年経過すると、大腸がんを合併する患者さんが出てきますので、症状がなくても定期的な内視鏡検査が必要になります。

(平成28年8月25日)

  麻疹(はしか)について
麻疹(はしか)とは麻疹ウイルスによっておこる、感染力がきわめて高く、命にかかわる合併症を引き起こすこともある病気です。
欧米などに続き、日本も平成27年3月に世界保健機関(WHO)から「麻疹絶滅国」に認定されました。
しかし先日、外国から麻疹ウイルスが持ち込まれたことによる、日本での感染が発生しました。
以前から耳にすることの多い病名でしたが、実際どんな病気かご存知でしょうか。
この機会に一緒に勉強しましょう。

《症状について》
ウイルスに感染してからの潜伏期間は10〜12日です。
まず、38℃前後の発熱、鼻水、咳などのかぜと似た症状が出ます。また、目の充血や目やになどの結膜炎の症状もあらわれます。発熱は2〜3日間続き、この期間が感染力がいちばん強くなります。
その後、熱は37℃台に下がります。
しかし、すぐにまた上がり始め、39℃〜40℃の高熱と、皮膚に発疹があらわれます。
発疹があらわれる前後1、2日間に、口の中に白い小水疱がみられます。これはコプリック斑といい、はしかだけにみられる特徴的な症状です。
高熱は4〜5日間続き、発疹は顔や体、手足と全身に広がります。ふつうは、症状が出始めて7日目頃がいちばん症状が重い時期となり、その後回復に向います。
麻疹ウイルスそのもの対する薬はないため、治療については症状にあわせた対症療法を行います。


《合併症について》
はしかは肺炎や中耳炎を合併することが多く、麻疹の症状が落ち着いてからも、熱が下がらなかったり、激しい咳などの症状がおさまらない場合、合併症が疑われます。
また、1000人に1人程の割合でウイルス性脳炎を合併することもあります。
さらに、10万人に1人程の割合で、麻疹にかかった6〜7年後に、亜急性硬化性全脳炎という合併症を発症することがあります。知能障害、運動障害、意識障害などの症状があらわれますが、現在のところ根本的な治療法はありません。


《麻疹(はしか)を予防するには》
はしかは、ワクチンを接種して発症そのものを予防することが最も重要です。ワクチンを接種しておくことにより、もし感染しまっても重症化を防ぐことができます。
接種時期は、お子さんの定期接種の場合、
・1歳になったら
・年長さんになったら
それぞれ1回ずつ、合計2回の接種が必要になります。
大人でも感染するため、保護者の方がワクチンをうけていないときには接種をおすすめします。

(平成28年9月27日)

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