宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  麻疹(はしか)について
麻疹(はしか)とは麻疹ウイルスによっておこる、感染力がきわめて高く、命にかかわる合併症を引き起こすこともある病気です。
欧米などに続き、日本も平成27年3月に世界保健機関(WHO)から「麻疹絶滅国」に認定されました。
しかし先日、外国から麻疹ウイルスが持ち込まれたことによる、日本での感染が発生しました。
以前から耳にすることの多い病名でしたが、実際どんな病気かご存知でしょうか。
この機会に一緒に勉強しましょう。

《症状について》
ウイルスに感染してからの潜伏期間は10〜12日です。
まず、38℃前後の発熱、鼻水、咳などのかぜと似た症状が出ます。また、目の充血や目やになどの結膜炎の症状もあらわれます。発熱は2〜3日間続き、この期間が感染力がいちばん強くなります。
その後、熱は37℃台に下がります。
しかし、すぐにまた上がり始め、39℃〜40℃の高熱と、皮膚に発疹があらわれます。
発疹があらわれる前後1、2日間に、口の中に白い小水疱がみられます。これはコプリック斑といい、はしかだけにみられる特徴的な症状です。
高熱は4〜5日間続き、発疹は顔や体、手足と全身に広がります。ふつうは、症状が出始めて7日目頃がいちばん症状が重い時期となり、その後回復に向います。
麻疹ウイルスそのもの対する薬はないため、治療については症状にあわせた対症療法を行います。


《合併症について》
はしかは肺炎や中耳炎を合併することが多く、麻疹の症状が落ち着いてからも、熱が下がらなかったり、激しい咳などの症状がおさまらない場合、合併症が疑われます。
また、1000人に1人程の割合でウイルス性脳炎を合併することもあります。
さらに、10万人に1人程の割合で、麻疹にかかった6〜7年後に、亜急性硬化性全脳炎という合併症を発症することがあります。知能障害、運動障害、意識障害などの症状があらわれますが、現在のところ根本的な治療法はありません。


《麻疹(はしか)を予防するには》
はしかは、ワクチンを接種して発症そのものを予防することが最も重要です。ワクチンを接種しておくことにより、もし感染しまっても重症化を防ぐことができます。
接種時期は、お子さんの定期接種の場合、
・1歳になったら
・年長さんになったら
それぞれ1回ずつ、合計2回の接種が必要になります。
大人でも感染するため、保護者の方がワクチンをうけていないときには接種をおすすめします。

(平成28年9月27日)

  B型肝炎の予防接種について
つくば市では、10月1日よりB型肝炎ワクチンの定期接種が始まりました。
B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスの感染によっておこる肝臓の病気です。
乳幼児がB型肝炎ウイルスに感染すると、すぐには肝炎を起こさなくても、ウイルスが肝臓に住み着いた状態になりやすく、大人になったときに肝硬変や肝がん、重度の肝炎を発症することがあります。
海外では、B型肝炎ウイルスから子どもたちを守るために、すべてのお子さんにB型肝炎ワクチンの接種を行っている国が多くなっています。つくば市を含め、日本においても10月1日より定期接種が開始されました。この機会を利用してぜひ予防接種をうけましょう。

1. 対象者
平成28年4月1日以降にお生まれで、1歳未満のお子さん
(1歳の誕生日の前日まで)

2. 接種回数
全部で3回の接種が必要になります。
接種間隔は以下の通りです。
1回目
 ↓   4週あける(27日以上)
2回目
 ↓   20〜24週あける(139日以上)
3回目

*標準的な接種期間は生後2ヶ月〜9ヶ月になるまでの間とされています。

○定期接種は10月1日から始まりましたが、それ以前にワクチンの接種を開始している場合でも、残りの回数は定期接種の対象となります。
○平成28年4月生まれのお子さんは定期接種として実施できる期間が短くなっていますので、お早めに接種することをおすすめします。

当院でも接種を行っております。
ご予約制となっておりますので、ご希望の方は受付にお問い合わせ下さい。

(平成28年10月21日)

  ご存知ですか?機能性ディスペプシア
みなさんは機能性ディスペプシアという病名を聞いたことはありますか。
胃もたれやみぞおちの痛みなどのつらい症状を繰り返すのに、内視鏡検査や腹部超音波検査を行っても胃の異常は見つからない。こんなときは「機能性ディスペプシア」という病気を疑ったほうがいいかもしれません。
以前は慢性胃炎や神経性胃炎などと診断されることが多かったのですが、実際には胃に炎症などは起こっていないことから、近年このような症状を「機能性ディスペプシア」と呼ぶようになりました。

主な症状
@ つらいと感じる食後のもたれ感
A 食事開始後すぐに胃がいっぱいになるように感じ、それ以上食べられなくなってしまう
B みぞおちの痛み
C みぞおちの焼ける感じ
機能性ディスペプシアは@とAの症状がよくおこるタイプと、BとCの症状がよくおこるタイプの2つに分けられます。
ただし、両方のタイプの症状が重なって起こったり、日によって感じる症状が変わったりすることもあり、どちらのタイプであるかはっきり分けられない場合も多くあります。また、時間の経過とともに症状が変化することも珍しくありません。

機能性ディスペプシアの原因は以下のものが考えられます。
・食べ物が胃に入っても胃が十分にふくらまない
・胃酸の過剰な分泌
・ピロリ菌感染による胃粘膜の炎症
・胃の知覚過敏(刺激に対して痛みを感じやすくなっている)
・脂肪分の多い食事・アルコールの過剰摂取
・不規則な生活やストレスなどの心理的要因

機能性ディスペプシアの治療について、まずは、機能性ディスペプシアと似た症状は胃がんや胃潰瘍などでもみられることがあるため、内視鏡検査や腹部超音波検査などを行い、原因となる病気がないかを調べることが大切です。
治療では、
・食生活を見直す
・ストレスをためず、規則正しい生活をおくる
・必要に応じてピロリ菌の除菌治療を行う
・胃の症状に応じて薬の服用をする
などを行います。

(平成28年11月28日)

  大腸憩室炎について
みなさんは大腸憩室炎という病名を聞いたことはありますか。
憩室とは、大腸の壁の一部がそとへ袋状に飛び出しているものです。そこへ便などがつまったりして炎症を起こすことを大腸憩室炎といいます。
以前は日本人にはあまりみられませんでしたが、食事の欧米化による食物繊維の摂取量の減少などにより、近年増加しています。

≪症状≫
憩室は、上行結腸とよばれる腹部の右側、S状結腸と呼ばれる腹部の左下腹部にできやすいと言われています。
大腸憩室炎を発症すると、その部位に強い腹痛が起こり、下痢や発熱、血便などの症状が起こります。また、炎症がさらに進行すると、憩室に穴があいて腹膜炎を起こしたり、狭窄による腸閉塞などを生じることがまれにあります。

≪診断≫
患者さんに憩室がすでにあると分かっている場合は、ほぼ症状のみから憩室炎が診断できます。しかし、憩室炎とよく似た症状を起こすものも多くあり、特に腹部の右側に起こる憩室炎は虫垂炎とよく似ているため、腹部超音波やCT検査を行う必要があります。
憩室の有無を確認するためは大腸内視鏡検査が必要となります。

≪治療≫
憩室自体は、症状がなければ特に治療を行う必要はありません。
軽症の憩室炎は、消化の良い食事をとり、抗生物質の服用または点滴を行います。症状に応じては入院し絶食することもあります。
腹膜炎や狭窄などを起こしている場合は外科的治療が必要になります。


憩室ががんになることはありませんが、憩室がある方は、大腸ポリープや大腸がんが多いと言われています。大腸がんの患者さんは年々増加傾向にあります。これは、憩室炎と同じく食事の欧米化に伴う食物繊維の摂取量の減少が、原因のひとつとされています。
ふだんから食事のバランスに気をつける、定期的にがん検診を受けるなど、腸の健康を守っていきましょう。

(平成28年12月26日)

  有酸素運動をはじめてみませんか
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、水泳やヨガなど、呼吸により酸素を利用して行う運動のことをいいます。激しい運動ではありませんので、酸素を取り入れながら、持続的に運動を行うことができます。

≪有酸素運動の効果≫
有酸素運動にはさまざまな効果があります。
(1) 体脂肪燃焼によるダイエット効果
有酸素運動の効果として一般的に知られていて、ダイエットといえば有酸素運動といったことを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
脂肪を分解するリパーゼという酵素は、体温の上昇により活性が高まります。そのため、運動によってからだが温まり、血液の流れが良くなることで、脂肪が活発に燃焼するようになります。安静時にも脂肪は燃焼していますが、20分以上継続した運動では、脂肪燃焼がどんどん進んでいきます。
(2) 生活習慣病予防に効果
ダイエット効果がある有酸素運動は肥満が原因となる、脂質異常症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を予防する効果があります。
また、善玉コレステロールの上昇や、血液の流れを促進させることで、脳の機能向上や心疾患予防、ストレス解消やうつ病予防にも効果があります。
(3) 認知症予防に効果
有酸素運動によって、酸素が持続的に体内に取り入れられ、新鮮な血液が脳に送られることにより、認知症の予防につながるといわれています。

≪有酸素運動をはじめてみよう≫
たくさんの効果がある有酸素運動、健康のためにぜひ生活の一部に取り入れていきたいですね。今回は、手軽にはじめることのできるウォーキングについてご紹介したいと思います。
☆ウォーキングするときのポイント
@目線はいつも10〜15メートル先を見るように心がけましょう。
Aひざを伸ばしましょう。(無理なく歩幅を広げることができます。)
Bかかとから着地するようにしましょう。
C着地したかかとからつま先へと重心の移動を行い、足で地面を踏み込むような感覚で歩きましょう。
D呼吸は足の動きに合わせて、吸う吸う、吐く吐くのリズムで行いましょう。
Eひじは軽く曲げて、腕はコンパクトに振りましょう。
毎日でなくてもかまいません。週に2〜3日、1回約30分の運動を継続して行うことが大切です。

(平成29年1月24日)

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