宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  マイコプラズマ肺炎について
1.マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマとは、細菌より小さく、ウイルスより大きく、細菌にもウイルスにもない性質をもっている微生物の名前です。
ウイルスは人の細胞の中でしか増えませんが、マイコプラズマ肺炎はウイルスとは異なり、栄養があれば人の細胞外でも増えていきます。

2.感染経路と潜伏期間
感染から発症までの潜伏期間は、1〜3週間ぐらいで、4週間に及ぶこともあります。
咳や痰などからの飛沫感染のため、学校や会社など集団生活をしている環境で感染が拡がってしまいます。

3.症状について
主な症状は以下の通りです。
・ノドの痛み
・鼻水・鼻づまり
・37℃程度の微熱から39℃以上の高熱
・咳・痰がらみの咳(解熱後も3〜4週間ほど続く)
・喘息の悪化・喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸)
・呼吸がしにくい呼吸困難
マイコプラズマ肺炎は主に気道に感染します。呼吸系に感染すると上気道炎、咽頭炎、気管支炎、肺炎になります。肺炎球菌による肺炎とは異なるため、「非定型肺炎」「異型肺炎」と呼ばれています。

聴診しても肺炎を疑う音が発生しないため、肺炎かどうかは胸部X線で診断します。
本来黒く見える肺が大きく白くなりますが、胸部X線だけではマイコプラズマが原因の肺炎か確定することができません。
断定するためには血液検査を行い、マイコプラズマ肺炎に対する抗体を検査するのが確実です。

もともと喘息がある場合、マイコプラズマ肺炎によって咳がひどくなり、喘息発作が引き起こされてしまうことが多いです。
合併症としては、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、溶血性貧血、心筋炎、関節炎、ギラン・バレー症候群など多彩なものが含まれます。

4.治療について
マイコプラズマ肺炎に効く以下の抗生剤を使用し治療を行います。
・マクロライド系抗生剤(エリスロシン、クラリス、ジスロマックなど)
・テトラサイクリン系抗生剤(ミノマイシンなど)
・ニューキノロン系抗生剤
効果のある抗生剤を3日間程度服用すると、マイコプラズマはかなり減少し、感染力は低下します。

マイコプラズマ肺炎は1度かかっても一生免疫がつくわけではありません。
学校保健安全法によると、病状により学校医その他の医師において、感染のおそれがないと認めるまでの期間の出席停止措置が必要を考えられています。

(平成27年12月22日)

  長引く咳の原因は?咳喘息について
みなさんは「喘息」と聞くとどのような症状をイメージしますか?
咳が続き、ヒューヒューゼーゼーと苦しそうな呼吸をしている様子が思い浮かぶのではないでしょうか?
実はそれは「気管支喘息」といわれるもので、「咳喘息」の症状とは違います。
“呼吸は苦しくないけれど咳だけが長引いている”そんな症状がある場合、もしかしたらそれは「咳喘息」かもしれません。

咳喘息とは、気管支喘息になる一歩手前の状態と考えられています。

□風邪のあとに咳だけがいつまでも残り、風邪薬や咳止めを飲んでも効かない
□8週間以上慢性的な空咳が続いている
□気管支喘息のような喘鳴(ヒューヒューゼーゼー)や呼吸困難を伴わない
□気管支喘息にも使用する気管支拡張薬の吸入で楽になる
□咳は夜間から明け方に出ることが多い
□冷たい空気やタバコの煙などの刺激、会話中や運動中に咳き込みやすい
□胸部レントゲン検査で異常がない
□アレルギーがある

上記の条件が当てはまる場合、咳喘息が最も疑われます。
咳は痰を伴わない空咳のことが多く、軽い咳から始まって次第に悪化する人もいれば、突然のひどい咳にみまわれる人もいます。
咳喘息の患者さんの約3割が将来気管支喘息になるといわれており、早期に治療することが大切です。

咳喘息の治療についてですが、気管支喘息と同じように気道が過敏な状態が続いているため、風邪薬や抗生物質、咳止めの薬はほとんど効果がありません。咳喘息の治療には、
○気管支拡張薬(気管支を拡張させて空気の通り道を広げる薬)
○気道の炎症を抑えるための吸入・経口のステロイド薬
を使用します。特に、吸入ステロイド薬の使用は“咳症状の治療”とともに“気管支喘息への移行を予防”する効果が期待できます。

また、予防として日常生活では、
・風邪やインフルエンザに注意をし、気道に炎症を起こさせない
・気管支に刺激を与えないためにも、禁煙をする(周りに喫煙者がいる場合は分煙・禁煙をお願いする)
・掃除をし、アレルギーを引き起こす原因となるハウスダスト・カビ・花粉などを排除する
・咳喘息の発作を引き起こす急激な気温の変化に注意する
ようにしましょう。

気管支喘息や咳喘息以外にも、咳の続く原因として、咳喘息と症状がよく似ているアトピー咳嗽(がいそう)、胃食道逆流、副鼻腔気管支症候群、COPDなど色々あります。
それぞれ治療に使用する薬剤は異なりますので、医療機関を受診し、適切な治療をうけましょう。

(平成28年1月19日)

  感染拡大が心配されている「ジカ熱」とは?
ジカ熱とは、ジカウイルスに感染することによって、発熱や発疹などを引き起こす感染症です。

ジカ熱は、ジカウイルスを持った蚊にさされることにより感染します。
アフリカや中南米、アジア太平洋地域で発生がありますが、最近では特に中南米での流行が多くみられます。
日本国内での感染はありませんが、海外の流行地で感染し、発症した症例が2013年以降、3例見つかっています。
また、ジカ熱は基本的に、蚊を通してのみ感染し、人から人へ感染することはないとされていましたが、性行為による感染が疑われる事例が報告されています。現在、性行為による感染について十分な知見は得られていませんが、今後もこのような例が確認された場合、さらなる感染拡大が懸念されます。

ジカ熱の主な症状は
軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑点状丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感
です。
2〜12日の潜伏期間の後、これらの症状を発症し、4〜7日間程で自然に治まります。
ウイルスに感染しても発症しないこともあり、また、症状が軽いためそのまま気付かない場合もあります。
ジカ熱には特効薬がないため、発症した場合は対症療法がとられることとなります。
ジカ熱自体が重症化することはほとんどありませんが、ポリネシア、ブラジル、エルサルバドルにおいて、ジカ熱の流行時に、ギラン・バレー症候群の症例数が増加したことから、ジカ熱とギラン・バレー症候群との関連性が疑われています。
また、ジカウイルスは母体から胎児への垂直感染を起こすことがあり、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があるとされています。

ジカ熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカが、ウイルスを媒介することが確認されています。
ネッタイシマカは現在、日本国内には生息していませんが、ヒトスジシマカは秋田県及び、岩手県以南のほとんどの地域に生息しています。このことから、仮に流行地でウイルスに感染した人が国内で蚊にさされ、その蚊がたまたま他の人を刺した場合に、感染する可能性は低いながらもあり得ますが、仮にそのようなことが起きたとしても、成虫は冬を越えて生息できないため、日本国内での感染の可能性は低いと考えられます。

流行地域へ渡航する場合は、蚊にさされないように注意することが大切です。
長袖・長ズボンを着用し、できるだけ肌の露出を少なくし、虫よけ剤なども使用しましょう。
小頭症と関連している可能性があるため、妊婦及び妊娠中の方は流行地域への渡航は控えましょう。やむを得ず渡航する場合は、主治医と相談の上、厳密な対策をとるようにしましょう。

もし、海外で発熱などの症状が出たら、できる限り早く医療機関を受診しましょう。
また、帰国時に、発熱や心配な症状のある方は検疫所に相談しましょう。帰国後に発症した場合や、症状が改善しない場合は、お近くの医療機関または検疫所に相談しましょう。
医療機関を受診する時には、医師に、渡航先や渡航期間、渡航先での活動などについて、詳しく伝えるようにしましょう。

(平成28年2月25日)

  「つくタク」乗降場所設置のお知らせ
皆さんにお知らせがあります。
この度、患者様のご希望により、宮川医院の前に「つくタク」の乗降場所が設置されることになりました。3月28日(月)よりご利用いただけます。
これまでつくタクをご利用されていた方には非常に便利になり、また、今までつくタクを利用されたことのない方にも利用していただきやすくなりました。
病院の目の前まで送迎していただけるため、雨や強風など天候が悪い日でも安心してご来院いただけます。また、車の運転をされない方は、ご家族が留守の日でも、ご自身の都合に合わせてつくタクを利用して来院していただくことが可能になります。
料金も一般のタクシーより、非常にリーズナブルです。
詳細について、また、利用をご検討・ご希望の方は、受付までお気軽にお問合せください。



「つくタク」とは
ご希望の時間帯を予約し、自宅近くから目的地近くの乗降場所までご利用できる乗合タクシーです。
利用時間は平日9時台から16時台です。
予約は利用希望日の7日前(5営業日前)から当日利用希望時間帯30分前(9時台の予約は前日17時まで)です。当日の予約も可能ですので、診察後の帰宅時にもご利用いただけます。
利用できる場所は以下の通りです。
・市内の5地区(筑波、大穂・豊里、桜、谷田部、茎崎)の各地区内
・各地区〜共通ポイント(つくばセンター、研究学園駅、市役所、イーアスつくば、クレオ前、筑波大学病院前、筑波メディカルセンター病院前)
オレンジ色のつくタクの標識のある乗降場所での乗り降りとなりますが、登録をすればご自宅前から利用することも可能です。
料金は同一地区内であれば1人300円でご利用いただけます。各地区〜共通ポイントまでは300円または1,300円となります。現金でのお支払いはできませんので、事前に利用券を購入しておきましょう。当院でも利用券を購入することができます。また、割引制度があり、65歳以上のつくば市にお住いの方(事前に申請が必要)、障害をお持ちの方、小学生以下のお子さんは運賃の半額でご利用いただけます。

(平成28年3月24日)

  平成28年度4月からの予防接種の変更点について
1.日本脳炎の予防接種について
平成17年の積極的な接種勧奨差し控えにより接種機会を逃してしまった方へ、今年度の4月より新たに特例措置が設けられました。
今回、新たに定期接種の対象になった方は以下の通りです。

○特例対象者
平成19年4月2日〜平成21年10月1日生まれの方

○標準的な接種スケジュール
日本脳炎は全部で4回の接種が必要になります。
@1期初回1回目

1週間以上4週間未満で

A1期初回2回目

おおむね1年の間隔をおく

B1期追加

C2期
2期については9歳以上13歳未満の方が対象になります。
(9歳以上13歳未満の方が、日本脳炎の第1期追加(B)の接種を終え、第2期(C)を受ける場合、1週間以上の間隔が必要となります。)

ただし、こちらの特例措置の対象の方は、
・平成22年3月31日までの接種回数
・今現在の年齢
により、接種間隔や接種時期が異なります。接種を希望される方は、これまでの接種回数・接種日をご確認の上、医療機関にご相談ください。

また、引き続き平成8年4月2日生まれから平成19年4月1日生まれの方も特例措置の対象となりますので、接種がお済でない方は特例対象期間内の接種をおすすめします。

2.B型肝炎ワクチンの定期接種化予定について
厚生労働省より、B型肝炎ワクチンを定期接種化することが了承されました。
定期接種の開始時期は平成28年10月を予定しており、対象となる方は平成28年4月以降に出生され、生後1歳に至るまでの方を予定しています。
詳細につきましては、通知が着次第、こちらのホームページでお知らせさせていただきます。

(平成28年4月21日)

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