宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  NBI内視鏡について
NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)とは最新の内視鏡で青色と緑色の二種類の狭帯域光を粘膜に投影し、粘膜表層の微小血管像と粘膜表面の微細構造を明瞭にします。

がんの増殖には、血管からの栄養補給を必要とするため、病変の近くの粘膜には、多くの血管が集まりやすくなると考えられています。
粘膜内の血管などをより鮮明に観察しやすくするために、血液中のヘモグロビンが吸収しやすい特殊な光を照らし画面に表示するのがNBIです。
NBIでは、毛細血管の集まりやパターンなどが鮮明に表示され、通常の内視鏡による白色光による観察では見えにくかったがんなどの病変も早期に見つけることができます。
その中でも咽頭がんや食道がんの発見に優れていると言われています。
しかし、NBIを使用すればすべてのがんを簡単に発見できるわけではなく、白色光での色調変化や血管の所見と総合的な判断が必要です。
挿入時に白色光で観察する場合は抜去時にNBIに切り替えて観察することで、見逃しを減らすことができます。
白色光観察で発赤した病変を発見した場合は、その時点でNBIに切り替えると、病変の特徴がより認識できます。

当院では現在、全ての内視鏡にNBIを導入し早期がんの発見に努めております。


(平成29年5月29日)

  プール熱(咽頭結膜熱)について
ニュースや新聞にも報告されたように、今年6月上旬、プール熱の発症が2007年以降過去10年間の中で最多となっていることが国立感染症研究所の集計で分かりました。例年は6月ごろから増え始めるのですが、今年は5月から増え始めているようです。


プール熱とは、アデノウィルスによる感染症です。何種類かの型があります。また、プールを通して移ることもありますが、咳やくしゃみ、タオルの使いまわしなどプールに入らなくても移ります。

5〜7日の潜伏期を経て急激に咽頭痛、目の痛み、39度の高熱が見られます。眼症状(目が赤い、目やにが出る等)は片側から発症し2〜3日で両側になることが多いです。発熱は4〜5日前後持続します。

確定診断は咽頭ぬぐい液からの迅速診断で可能です。

特効薬はなく、症状を抑える治療が中心です。熱やのどの痛みを抑える解熱鎮痛薬などです。めやにがひどいときは目薬を使う場合もあります。

家庭では高熱が続くため水分を十分に取らせてください。麦茶やイオン飲料など本人が飲みやすいものがよいでしょう。
食事はのどの痛みが強いため無理をせず少しずつ取れていていれば大丈夫です。
すっぱいものは避けましょう。

ただし、高熱が4〜5日以上続くとき、水分が全く取れない時、元気がなく、ぐったりしているときはもう一度診察をしましょう。

学校や園には熱が下がり、のどの痛みもとれて、食事も含め普通の生活に戻ってからです。(学校伝染病に指定されており、『主な症状がなくなってから2日間』過ぎたら出席できるようになってます。)

予防はせっけんでの手洗い、タオルなどの使いまわしをしない、などが有効です。


(平成29年6月23日)

  子どもや高齢者の熱中症予防について
7月に入り、暑い日が続いていますね。
熱中症への注意が必要な季節となりました。
熱中症は、特に子どもや、高齢者がかかりやすいといわれていますが、なぜでしょうか?どのような点に注意する必要があるのでしょうか?

〔子どもが熱中症になりやすい理由〕
@大人と比べ汗をかく機能や体温を調整する機能が未熟である
A身長が大人より低いため、地面からの照り返し熱の影響を受けやすい
B暑さにあわせた服装をする、涼しい場所へ移動する、水を飲みにいくなど、暑さに対する予防策を自分からとりにくい  

〔子どもが熱中症にならないために注意できること〕
@子どもの顔色や汗のかき方をよく見て早期発見を!
・顔が火照っている、ひどく汗をかいている、おしっこの色がいつもより濃い等は熱中症の初期症状です。涼しい場所に移動し、衣服を緩め、脇の下や足の付け根、首を冷たいタオルなどで冷やしてあげましょう。そして少しずつ水分を補給してあげましょう。
Aこまめに水分補給を!
・お出かけ前後、入浴前後、寝る前・起きた後など、汗をかいたときは特に水分補給をしましょう。
B通気性の良い服を!外出時は帽子をかぶりましょう!
C暑い時間帯の外出は控え、外を歩くときはなるべく日陰を通りましょう!

〔高齢者が熱中症になりやすい理由〕
@加齢に伴い暑さを感じにくくなっている
A加齢に伴い汗をかく機能が低下するため、熱を下げにくくなっている
B体の中の水分量が若い頃より減っており、尚且つ、のども乾きにくい

〔高齢者が熱中症にならないために注意できること〕
@部屋に室温・湿度計をおきこまめに観察する
A少しでも暑いと感じたらエアコンをつける
・30℃を超えると冷房を入れたほうが良いといわれています。冷え過ぎも良くないので28℃以上などで設定し使用しましょう。
Bこまめに水分補給をする
・のどが乾いていなくても1時間に1回は水分補給を!
・外出時も水分を持ち歩き、こまめに水分補給をしましょう!

子どもや高齢者は熱中症の進行が速く、重症化しやすいため、予防をしっかりと行うことが大切です。

※Dr宮川の注目コーナーの4ページ目にも「熱中症対策」が記載されていますので、そちらもよろしければご覧ください。


(平成29年7月26日)

  夏場の食中毒について
暑い日が続いていますね。
この暑さで増えるものといえば、細菌による食中毒があります。
細菌による食中毒には、カンピロバクターや、サルモネラ、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌(0157)があります。
症状として、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱等があります。
食べ物に食中毒を招く細菌が増殖しても、食べ物の見た目や味は変わらず、匂いもしません。
そのため、食事の準備をする際は、細菌を「つけない」「増やさない」加熱等で「やっつける」ことが大切です。
予防としてでできることとして、以下のことがあります。
@食品の購入時
・生鮮食品は新鮮なものを、消費期限を確認し購入する
・肉や魚は汁がもれ、他の食品につかないようビニール袋に入れる
・肉や魚などは最後にかごにいれ、持ち帰り時も氷を入れるなど温度管理に注意する
A家庭での保存
・帰宅後は冷蔵・冷凍食品はすぐ冷蔵・冷凍庫へしまう
・肉や魚などは、汁が他の食品につかないよう、袋に入れたまま保存する
B下準備・調理
・作業の前には手洗いを行う(タオルは清潔なものを使用する)
・肉・魚・卵を取り扱う前後はしっかり手洗いをする
・肉・魚・卵に使用した調理器具は、よく洗い、熱湯をかけるなど消毒してから他の食材に使用する
・野菜は流水でよく洗う
・解凍は室温でせず、電子レンジや冷蔵庫で行う(解凍後はすぐ調理を!解凍後、再冷凍しない)
・肉や魚は中までしっかり火を通す
C食事
・食べる前には手洗いを
・料理は長時間室温で放置せずすぐ食べる
D後片付け
・残った食品は清潔な容器に保存し、食べる際には再加熱する(ちょっとでも怪しいと思ったものは破棄する)
・調理に使ったまな板、包丁、ふきんはよく洗い、消毒する
☆調理済み食品についても、長時間室温で保存することは避け、なるべく再加熱し、購入後すぐ食べるようにしましょう。

家庭での食中毒は症状が軽かったり、発症する人数が少ないことから、食中毒と気づかず重症化することがあります。食中毒を予防するとともに、おなかが痛い、下痢をする等の症状が出た場合は、早めに受診しましょう。


(平成29年8月7日)

  熱性痙攣を起こした時
熱性痙攣とは、発熱に伴って急に体の一部または全身をピクピクさせたり、意識がなくなって、目が固定して突っ張ったりする現象です。白目になったり、呼びかけても反応がなかったりします。
幼い子供が高熱の時にしばしばみられる症状でもあります。

○痙攣に気付いたら、慌てて大声で呼んだり、抱き上げたり、ゆすったり、叩いたりしないで落ち着いて様子を見ましょう。
○静かに寝かせて、呼吸が楽なように衣服をゆるめましょう。
 舌を噛むことはないので口の中に指や物を入れたりしないでください。
○痙攣の際に吐いてしまうと、口や喉が塞がり危険なので、顔を横に向けてください。
○痙攣が止まったら、必ず体温測定をしましょう。
○すぐに飲み薬や飲み物を与えないようにしましょう。

観察のポイント
@ 慌てず落ち着いて様子を見てください。
A 気付いた時間は?
B 左右差があるか?手足の動きは?吐き気は?目つきは?熱は?
C 痙攣は何分ぐらい続いたか?

急いで病院を受診した方がよい場合
○痙攣が10分以上続いている
○一旦治まっても繰り返す
○意識が15分以上回復しない
○激しい嘔吐を伴う
○痙攣後、手足に麻痺が残る
○高熱の際の痙攣が初めてで、長時間続くとき
○一度眠ってしまっても、目覚めた時に、いつもと様子が違う

しばらく様子を見ても大丈夫な場合
上記の項目が除外でき、なおかつ下記の項目に該当する場合、危険性が比較的少ないと言われています。
○痙攣が一回だけで数分以内
○目を開けて周囲の呼び掛けに反応したり、泣いたりする
*念の為、落ち着いてから診察を受けましょう。


(平成29年9月29日)

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