宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  腎結石・尿管結石について 2
2、シュウ酸カルシウム結石:減量、食事療法など生活習慣を変える。
〇適度な運動をする
軽めの運動をすると、結石が砕けて自然に排泄されやすくなる。
〇こまめな水分摂取をする(一日の水分量は1.2リットルと言われております。)
〇動物性脂肪や動物性蛋白質を控える
〇シュウ酸を摂り過ぎないようにする
シュウ酸は様々な食品に含まれ結石が作られる要因となります。ほうれん草やキャベツ、ブロッコリー、レタス、サツマイモ、ナスなどに多く含まれますが、シュウ酸は水に溶けるため、ほうれん草などは茹でて食べることでシュウ酸の量を半減できます。
またシュウ酸はカルシウムと一緒に摂ることで便として排泄されます。
緑茶、ココア、コーヒー、紅茶などにもシュウ酸が含まれるので飲み過ぎないようにします。シュウ酸が少ない飲み物はほうじ茶や麦茶などです。紅茶、ココア、コーヒーにはミルクを入れることをお勧めします。
〇塩分や糖分の過剰摂取に気をつける
塩分や糖分の過剰摂取も結石ができる要因となるので、摂り過ぎには気をつけます。
〇カルシウムを適度に摂る
結石患者にはカルシウム不足の人が多くみられます。 牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品や小魚、海藻、緑黄色野菜、大豆製品などを意識して摂るようにします。
〇クエン酸・マグネシウムを摂る
クエン酸やマグネシウムには結石の形成を抑制する働きがあります。
クエン酸は果物(特に柑橘類)や梅干し、酢などに多く含まれています。
マグネシウムは大豆製品、魚介類、海藻、ナッツ類などに多く含まれています。
<治療>
尿管結石の治療にはおもに薬物療法と手術療法があり、結石の大きさに応じて治療法を選択します。
大きな結石では自然に結石が排出されることが期待できないために、薬物療法の他に、手術療法を行うことが多いです。手術療法には、衝撃波を体の外から当て続ける治療(体外衝撃波結石破砕術、ESWL)や、尿道から内視鏡や器材を結石のある尿管にまで挿入し、レーザーで直接結石を砕く治療(経尿道的尿管砕石術、TUL)があります。


(2020年5月16日)

  膵臓の病気について 1
皆さん、膵臓の病気と聞いてどんな病気が思い浮かびますか?膵臓がんや急性膵炎、慢性膵炎などが思い浮かぶのではないでしょうか。実はその他にも、膵のう胞やインスリノーマ、ペットボトル症候群があり、糖尿病も膵臓の病気の一種なのです。
ここ数年、膵臓の病気が多くなってきているのではないでしょうか。今回は、膵臓の病気について勉強していきましょう。

膵臓は胃の後ろ側にあり、十二指腸にくっついた状態で細長い形をしており、消化液とホルモンの分泌を行っています。食べ物が胃で消化されることは皆さんご存じかと思いますが、膵臓からも消化に欠かせない多くの消化液が分泌されており、インスリンやグルカゴンなどのホルモンも産生しています。膵臓に病気が発症すると、それらの機能が低下し、全身に様々な影響があります。膵臓の病気が増加する原因には、生活習慣病の増加と同じで、食生活の欧米化によって肉類や脂肪分の摂取量が多くなったことが挙げられていますが、もう一つの原因としてお酒の摂取量も考えられています。

*膵臓がん
肺がん・胃がん・大腸がんに次いで多くみられ、癌が発生する部位により症状は異なります。膵臓は早期発見が難しい臓器であり、その理由の一つは、膵臓が体の奥深いところにあること、そして沈黙の臓器であるため自覚症状がほとんどなく、症状が出てきた時にはすでに進行した状態が多いのです。原因には生活習慣や膵臓の病気、遺伝的な要因が挙げられます。
生活習慣には喫煙や肥満、お酒の飲みすぎが危険因子とされ、たばこやお酒の摂取量が多いほど発症リスクが高くなります。症状は、腹痛・食欲低下・体重減少・腰痛・背部痛・黄疸などが出ますが、これら全ての症状は、膵臓がんに限らず出るので診断が難しいのです。
検査は血液検査・尿検査・腹部超音波・CT検査・内視鏡的逆行性胆膵管造営検査・MRI検査です。
治療は手術療法・抗がん剤療法・放射線療法があります。癌の進行状態で治療法を選択します。


(2020年6月20日)

  膵臓の病気について 2
*急性膵炎
膵液に含まれる消化酵素により、膵臓自体が消化され炎症を起こす病気です。症状は、激痛や下痢、嘔吐を伴います。治療としては、膵臓を休ませるため絶食・絶飲にし、水分や栄養は輸液で管理します。原因がアルコールの場合、禁酒をします。胆石の場合は、それを取り除く手術が必要になります。

*慢性膵炎
慢性的な炎症を起こし細胞が線維化し、膵臓の機能が低下する病気です。慢性膵炎の機能低下は一方通行で、低下した機能は元には戻りません。治療としては、原因が多量飲酒には禁酒が絶対で、食事は脂肪分が多いものは減らし、暴飲暴食や過食は避けます。激しい痛みがある場合は、急性膵炎と同じ絶食・絶飲にします。


(2020年6月20日)

  誤嚥性肺炎について
誤嚥性肺炎は、皆さんご存知だと思いますが、もう一度予防について考えてみませんか?
物を飲み込む働きを嚥下機能と言います。通常は、物を飲み込む場合、口から食道に入りますが、誤って気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。誤嚥性肺炎は、嚥下機能が低下したため唾液や食べ物、胃液などと一緒に気管に誤って入ってしまうことで発症します。
発症しやすいのは、嚥下機能が低下した高齢者や脳梗塞後遺症、パーキンソン病などの神経疾患、寝たきりの方に多くみられます。
原因には、肺炎球菌や口腔内の常在菌である嫌気性菌が多いとされています。
高齢者や神経疾患、寝たきり状態の人は、口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、口腔内で肺炎の原因となる細菌が増殖しやすく栄養状態が不良であることや免疫の低下なども発症に関係します。他には、嘔吐などで食物や胃液を一度に多く誤嚥をして発症することもあります。
症状は、発熱・咳・膿のような痰が典型的な症状ですが、これらの症状がない場合もあります。何となく元気がない、食欲がない、喉がゴロゴロとなるなどの非典型型の症状もみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。
診断には、胸部X線で肺炎像の確認し、血液検査で炎症反応や白血球増加を確認します。
治療には、抗菌剤の薬物療法が基本となりますが、呼吸状態や全身状態が悪い場合には入院となります。
誤嚥性肺炎は、慢性的に繰り返し発症することもあり予後不良の場合も少なくはありません。
生活の中で注意することは、口腔内の清潔を保つことや禁煙、誤嚥防止のリハビリ、食事の摂り方や姿勢です。食事は、飲み込みやすくすることが大切で固形物が飲み込みにくい、水分が飲み込みにくいなどの個人差がある場合には、それぞれに合った工夫が必要です。食事は、噛む楽しさも大切なので細かくしすぎないよう調整したり水分を摂る時にむせるようであればとろみをつけたりして飲み込みやすいようにする。料理内容に合わせ調理法の工夫も大切です。食事をする姿勢も食後の姿勢も大切です。
肺炎球菌のワクチン接種を受けることをお勧めします。


(2020年8月18日)

  めまいについて
皆さんは、規則正しい生活がおくれていますか?コロナウイルスが流行して新しい生活スタイルが始まり、それに伴うストレスをかかえてめまいなどは生じていませんか?
今回は、めまいについて学んでいきましょう!
〇原因・種類
@回転性のめまい
主に内耳の異常が原因と考えられます。急な激しい発作の場合が多く、自分や周囲の景色がグルグル回って見え、まっすぐに立っていられなくなったり、三半規管が不安定になるため嘔吐を伴うこともあります。
→1耳鳴り・難聴を伴う:メニエール病、突発性難聴、2耳鳴り・難聴を伴わない:良性発作性頭位めまい症(BPPV)、3頭痛や意識障害がある:脳卒中などの脳の病気
※良性発作性頭位めまい症とは、頭の位置を変えた時に起こる良性のめまいのこと
A浮動性めまい(フワフワ)、動揺性めまい(フラフラ)
両側の内耳や脳の障害によって起きると考えられています。めまいの症状そのものは軽度ですが、長時間続く傾向にあり、地に足がつかないようなフワフワしためまいや、足元がフラフラして地面が揺れるようなめまいが生じます。
→視力障害、高血圧、脳腫瘍・脳血管障害などの脳の病気、うつ病などの心因性の病気
B立ちくらみのようなめまい
耳や脳の異常ではなく、脳に送られる血液の量が一時的に不足することにより起こると考えられています。急に立ち上がったり、湯船から出ようとしたときに頭がクラクラしたり、一瞬目の前が真っ暗になることもあります。貧血やストレス、過労などで自律神経のバランスが乱れると症状が出やすくなります。
→起立性低血圧、不整脈
〇対策:生活習慣として
@規則正しい生活をし、寝不足をしないA過労、過度のストレスを避ける
B定期的に適度な運動やストレッチをするC禁煙(血管を収縮させ、血流を悪くする)
D塩分や水分を摂り過ぎない(メニエール病予防)E楽しく生活し、リラックスを心がける
FビタミンB群を摂取する(ビタミンB12は神経の代謝を促しめまいを軽くする作用がある。主にレバー、豚肉、サンマ、アサリ、カキ)
Gカフェインや香辛料を控える(カフェインはコーヒーや紅茶、緑茶、コーラや栄養ドリンク剤にも含まれていることも多く、神経を興奮させる作用がある)

めまいにも色々な種類があり、原因が耳だけとは限らず、命にかかわる脳梗塞や脳腫瘍などの病気の症状として現れることもあるので、これまでに経験したことのある同じようなめまいであっても、めまいが続いたり、何度も繰り返すような場合には、自己判断せず一度病院に受診することをおすすめします。


(2020年9月18日)

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