宮川内科・胃腸科医院
宮川内科・胃腸科医院


Dr宮川の注目コーナー

  自己血糖測定について
皆さん、自己血糖測定をご存知でしょうか?
自己血糖測定では、血糖コントロールが必要な方が自宅で血糖値を管理するため、自分で指などに針を刺し、血糖を計ります。
「自分で自分に針を刺す」聞いただけで怖くなってしまいますね。
今回は、少しでも痛みを小さくして血糖を測定する方法をご紹介します。
血糖測定の方法を患者さんに説明するとき、指先に針を刺すと説明することが多くあります。指先は毛細血管がたくさん通っているので、血糖の変化をスピーディーにとらえることができます。
しかし、指先は痛点が比較的多くあり、痛みを感じやすい部位でもあります。
そのため、指先が痛いという方は、手のひら、前腕、上腕の外側、太もも、お腹のほうが痛み少なく血糖測定を行うことができます。また、指先でも先端ではなく、横腹の真ん中あたりに刺すほうが痛みは少なくなります。
しかし、これらの場所は、指先に比べると血糖値の変化をとらえることが遅くなるため、針を刺す前に刺す場所をよくこすることが重要です。
また、同じ場所に針を刺し続けると皮膚が硬くなって、針を刺しづらくなるので、少しずつ場所を変えながら行いましょう。
自分の痛みの少ない場所を知って、上手に血糖コントロールしていきたいですね。
※指先に比べると他の部位は血糖値の変化が遅れて出ます。そのため、食後2時間以内や、低血糖を疑う際は指先で血糖測定を行うことが推奨されています。


(平成30年2月2日)

  がん教育の推進について ----- 科学的根拠に基づくがん予防 その1
みなさん、日本人の死因で最も多いのは癌であることをご存知ですか?
なんと、国民の2人に1人が癌にかかり、3人に1人が癌で亡くなっているのです。
人ごとではありませんね。
癌対策を行うには、癌について正しい知識を身につけ、健康な生活習慣を行うことが重要です。
今回は、癌について勉強したいと思います。
その1では「癌の統計・癌の現状」を、その2では「癌予防のためにできること」、その3では「がんの早期発見・治療を行うためにできること」を見ていきたいと思います。

@癌による罹患数・死亡数の増加について
癌は、細胞の遺伝子が様々な要因により傷つき変化することが、時間とともに積み重なって発生してくるものと考えられています。
そのため、癌の最大のリスク要因は加齢といえます。
日本では今、高齢化が進んでいます。
この高齢化が原因となり、癌の罹患数・死亡数は増加しています。(2015年の癌死亡数は1985年の約2倍)
しかし、一概に癌の罹患数の上昇は高齢化だけが原因とは言えません。
癌の罹患数は、人口の高齢化の影響をのぞいた年齢調整率で見ても、1980年以降増加しているのです。
その一方、早期発見や治療の進歩により、癌の生存率は多くの部位で上昇傾向にあります。

A癌になりやすい部位について(高齢化などの年齢構成の変化の影響を取り除いた部位別癌年齢調整罹患率による)
〈男性〉
2015年において、男性では胃癌が最も多く、次いで大腸癌、前立腺癌、肺癌の順となっています。
しかし、近年のピロリ菌保有率の低下もあり、胃癌の罹患率は低下傾向にあります。
逆に前立腺腫瘍マーカーによる検診の普及により、前立腺癌の罹患率が増加しています。
死亡率は、肺癌が最も多く、次いで胃癌、大腸癌の順となっています。
〈女性〉
女性は乳癌の罹患率が最も高く、次いで大腸癌、胃癌、子宮癌、肺癌の順となっています。
乳癌、子宮癌が顕著に増加しており、胃癌は減少傾向にあります。
死亡率は大腸癌が最も多く、次いで肺癌、乳癌の順となっています。

その2に続きます。


(平成30年3月19日)

  がん教育の推進について ----- 科学的根拠に基づくがん予防 その2
その2の今回は癌を予防するためにできることをお話します。

*癌の1次予防(癌になる人を減らすためにできること)
 
《喫煙:タバコは吸わない。他人のタバコの煙は避ける》
喫煙は肺癌をはじめとする種々の癌のリスク因子となっています。
能動喫煙により肺癌になるリスクは男性では約4倍、女性では約3倍に上昇します。受動喫煙によっても非喫煙者の肺癌になるリスクは約3割上昇すると報告されています。

《飲酒:節度のある飲酒をする。》
多量の飲酒は癌になるリスクを高くします。特に食道癌、大腸癌と関連が強く、女性では乳癌のリスクが高くなります。
飲酒する場合は1日アルコール23g程度までにすることが良いとされています。
※アルコール23gは、日本酒1合、ビール 約500ml、焼酎 原液で120ml、ウイスキー 原液で60ml、ワイン250ml相当です。

《食事:食事は、偏らずバランスよく。塩分は最小限に、野菜や果物不足にならないように。》
〔塩分摂取について〕
高濃度の塩分は、胃癌のリスクを高めると考えられています。塩分を抑えることは、高血圧や循環器疾患のリスクの低下にもつながります。
一日の塩分摂取量を、男性は8,0g未満、女性は7,0g未満にすることが推奨されています。
〔野菜や果物摂取について〕
野菜と果物の摂取量が少ない人ほど癌のリスクが高いとの報告があります。特に、食道癌・胃癌・肺癌において関係があるとされています。
野菜をとることは生活習慣病の予防にもなるので、1日350gの野菜を摂取することを目標としたいですね。

《日常生活を活動的に過ごす》
身体活動量が多い人ほど、癌の発生リスクが低くなるという報告があります。
厚生労働省によると、18歳〜64歳では、「歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行うこと」、それに加え「息がはずみ、汗をかく程度の運動を毎週60分程度行うこと」、65歳以上では「強度を問わず身体活動を毎日40分行うこと」を推奨しています。
運動は心疾患のリスクも低くするので、今より少しでも体を動かす時間を増やしていきたいですね。

《適正体重を維持する》
癌を含むすべての原因による死亡リスクは、太り過ぎでも痩せすぎでも高くなるとの報告があります。
健康でいる為には、男性はBMI21〜27、女性はBMI21〜25になるよう体重管理することが重要です。
※BMIとは肥満度を示す指標で、体重〔kg〕÷(身長〔m〕×身長〔m〕)で計算できます。

《感染:肝炎ウイルスやピロリ菌の検査と退治》
日本人の癌の原因として、女性で1番、男性でも2番目に多いのが「感染」です。
B型・C型肝炎ウイルスと肝癌、ピロリ菌と胃癌、ヒトパピローマウイルスと子宮頸癌の関係が有名です。
いずれの場合も、感染すると必ず癌になるわけではありません。感染の状況に応じた対応をとることで癌は防げるので、定期的な検診をうけ感染の有無を確認したいですね。

上記にあげたことは、癌を予防するだけでなく、生活習慣病等の予防にも繋がります。
健康に楽しく過ごしていく為に、少しずつできることをとりいれていけたらいいですね。

その3に続きます。



(平成30年3月19日)

  がん教育の推進について ----- 科学的根拠に基づくがん予防 その3
その3の今回は、癌を早期発見・早期治療するためにできることをお話しします。

*癌の2次予防(癌の早期発見・早期治療)
1次予防でどんなに気をつけても、100%癌を予防することはできないので、定期的な癌検診は必要です。
無症状の状態で発見された癌は、進行癌が少なく早期に発見できることが多いので、無症状でも定期的に検診を受けたいですね。
現在行われている対策型癌検診(公的な予防対策として行われる検診)は、市区町村で行われる住民検診、職場で行われる職域検診があり、対象年齢や検診間隔はそれぞれ異なりますが、胃癌・大腸癌・肺癌・子宮頸癌・乳癌の5種類が行われています。
住民検診は、市区町村より案内が送付され、委託を受けた医療機関で検診を受けることができるものもあります。
当院でも、大腸癌検診(便潜血検査、必要時大腸内視鏡検査)を行うことができます。
またその他にも、胃カメラ検査、特定健診、前立腺癌検診、肝炎ウイルス検査、結核検診等も行っておりますので、お気軽に御問い合わせください。


(平成30年3月19日)

  不眠症について−その1
「最近良く眠れない」「寝ているのにスッキリしない」と感じていませんか?
自分の睡眠状態がわからない方は意外と多いです。
不眠症の症状にはどういうものがあるのか知りましょう。
その@では「不眠症の原因」について、そのAでは「不眠の対処法」についてお話します。

@入眠障害
寝つきが悪く、30分以上経っても眠れない
A中途覚醒
途中で目が覚めて、中々寝付けない
B早期覚醒
朝早く目が覚めてしまう
C熟眠障害
眠りが浅く、睡眠時間の割に熟睡した感じが得られない

これらの症状が続き、良く眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや様々な体調不良が起こる状態を指します。症状は同時に複数現れることもあります。

不眠症は、20〜30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加します。
また、男性よりも女性に多いと言われています。

◎不眠症を引き起こす主な原因と対処法

@身体的要因
頻尿・痛み・痒みなど身体の病気や症状が原因
→身体的な病気や症状を治療することで改善される
A生理学的要因
時差ボケ、不規則勤務等で体内時計が狂うことが原因
→眠りやすい住環境を整える。例えば就寝前には照明を落とし、起床時には明るくするなど光のコントロールをしてみるなど心と体がリラックスできるよう工夫してみましょう
B心理的要因
悩みやストレスなどが原因
→眠れなくなった前後の出来事を詳しく検討することで原因が明らかになってくることがあります
C精神医学的要因
うつ病などの精神障害が原因
→医師に相談して適切な診断・治療が必要になります
D薬理学的要因
アルコール・ニコチン・カフェインの摂取・薬の副作用などが原因
→飲酒、喫煙、カフェイン摂取の習慣がないか確認する
 薬の副作用については医師に相談しましょう


(平成30年4月27日)

12345678910111213141516171819

Copyright(C) 2018 宮川内科・胃腸科医院. All rights reserved.
本サイトのすべての文章や画像などの著作は「宮川内科・胃腸科医院」に帰属します。