宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  インフルエンザ予防接種Q&A
10月に入り、今年もインフルエンザの予防接種がはじまりました。
みなさん、インフルエンザの予防接種は、毎年受けられていますか?
今回はインフルエンザの予防接種を受けるにあたり、皆さんが疑問に思われているのではないか?と思う点についていくつかお話ししたいと思います。

Q1、風邪とインフルエンザは何が違うの?
A:風邪は様々なウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、鼻水やくしゃみ、咳、喉の痛みなどが中心で全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザより高くなく重症化することもあまりありません。
インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因となり、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が急速に現れるのが特徴です。併せて喉の痛み、鼻水、咳なども見られます。お子様では稀に急性脳症を、ご高齢の方や免疫が低下している方では肺炎を伴うなど重症になることがあります。

Q2、インフルエンザの予防接種をうけたらインフルエンザにかからなくなるの?
A:インフルエンザワクチンは、接種したからインフルエンザに100%かからないというものではありません。インフルエンザの発病をある程度予防したり、重症化を防ぐと言った効果があります。

Q3、インフルエンザの予防接種が原因でインフルエンザにかかることはないの?
A:インフルエンザワクチンは不活化ワクチンと言って、ウイルスの感染性を殺し、免疫を作るのに必要な成分を取り出して作っているので、予防接種でインフルエンザにかかることはありません。

Q4、予防接種してどれくらいで効果がでるの?
A:予防接種をしてからインフルエンザに対する抵抗力がつくまで2週間程度と言われています。

Q5、去年も予防接種を受けたが、今年も受けるべき?
A:予防接種の効果が十分に持続するのは5ヶ月程度といわれています。また、インフルエンザウイルスは毎年流行に変化が見られるため、そのシーズンの流行を予測してワクチンは作られています。そのため、毎年接種することが勧められています。

Q6、予防接種をした日はお風呂に入っていいの?
A:入浴して大丈夫ですが、注射した部位を強くこすることは避けて下さい。

Q7、予防接種をした日はお酒を飲んだり運動したりしていいの?
A:いつも通りの生活で構いませんが、大量の飲酒や激しい運動は避けて下さい。

Q8:予防接種をした後気をつけることは?
A:インフルエンザワクチンを接種した後30分間は急な副反応(アナフィラキシー様症状〔蕁麻疹、かゆみ、呼吸困難〕)がおきることがあります。接種後30分程度は医療機関とすぐに連絡が取れるようにしておいて下さい。
また、接種部位の異常な反応や、体調の変化があった場合はすぐに医師の診察を受けて下さい。

当院でも、10月6日よりインフルエンザの予防接種を行っております。電話にてご予約うけつけております。お気軽にお問い合わせください。


(平成30年10月15日)

  風疹について
都会を中心に風疹の小流行が報告されています。感染拡大を防止するため予防接種が推奨されています。

風疹とは、風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症です。
別名三日ばしかともいわれています。

<原 因> 
 風疹ウイルスに感染した患者さんのくしゃみや咳などの飛沫で感染します。
 
<症 状>
 初期症状は、倦怠感や微熱、首のリンパ節の腫れなどが現れます。それから3〜7日前後経過すると発疹がみられます。顔から始まり全身へ広がりますが、跡を残すことはほとんどありません。発疹が現れる数日前から出現後1週間の間が感染力が強い時期です。
 症状が軽いと、気付かずに感染を広げてしまうことがあります。

<合併症>
 まれに、脳に炎症が起こり、頭痛・発熱・嘔吐などの症状や、けいれん、意識障害を来すこともあり、重症化することがあります。また、血液中の血小板が減り、出血が止まりにくくなることもあります。
 妊婦さんが風疹ウイルスに感染すると、おなかの赤ちゃんが、先天性風疹症候群にかかり、白内障や心疾患、難聴などの障害をもった赤ちゃんが生まれる可能性があります。

<診 断>
 周囲の流行状況が手掛かりとなります。
 血液検査で抗体を調べたり、また血液や尿・のどから風疹ウイルスを検出したりすることで診断することもできます。

<治 療>
 特効薬は、残念ながら存在しません。
 症状を緩和する治療が行われます。
 合併症が生じた場合は、その病気に応じた治療が行われます。
 児童・生徒の方が感染した場合は、学校保健安全法で「発疹が消失するまで出席停止」と定められています。

<予 防>
 ワクチン接種による予防が最も有効とされています。
 1歳の時と小学校入学前1年間の2回接種することで予防ができます。
 風疹に罹ったことがなく、風疹ワクチンを接種していない、又は抗体検査で、免疫がついていない事がわかった場合には、任意接種を検討しましょう。予防接種を受けることで、自身だけではなく、他の人への感染を防ぐことにつながります。
 妊娠中は、ワクチン接種が受けられないため、妊娠適齢期には風疹抗体をチェックし、抗体が低い場合にはワクチン接種を受けて、予防することが推奨されています。
 予防接種の副反応は多いものが発熱と発疹です。一時的なもので自然に消失されるといわれています。
 飛沫により感染することからマスクをつけたり、手洗いやうがいを行うことも大切です。


(平成30年11月22日)

  胃内視鏡検査による胃がん検診について
みなさん、胃がん検診は受けていますか?
がんの中でも日本人に多く見られるのは胃がんです。
胃がんは一般的に初期段階では自覚症状がほとんど現れず、異常と感じる症状が現れた時には、進行がんの段階に入っていることも少なくありません。胃がんを早期に発見するには定期的に胃がん検診を受けることが大切です。

では、胃がん検診はどのようにして受けられるのでしょうか?
胃がん検診は、市町村や職域で行われている「対策型検診」と人間ドックなどの「任意型検診」で行うことができます。

この「対策型検診」での胃がん検診に近年、大きな変化がありました。

今まで、胃がん検診としてバリウム検査のみが行われていましたが、近年、胃内視鏡検査における胃癌死亡率減少効果の科学的根拠が証明され、胃内視鏡検査による胃がん検診が採用されるようになってきました。科学的根拠を証明した研究では「3年間に1度でも胃内視鏡検査を受けることで胃がんによる死亡率を30%減少させる効果がある」と報告されています。その一方、バリウム検査も胃癌死亡率減少効果を示しましたが、有意ではないこともわかりました。
こうして、従来はバリウム検査のみだった胃がん検診は、2016年4月よりバリウム検査か胃内視鏡検査を選べるようになったのです。(市町村によって胃がん検診の内容は異なります。ちなみにつくば市では2019年6月頃より胃内視鏡検査による胃がん検診が開始されると決まったと伺っています。)

今までバリウム検査で異常があると診断された場合は、医療機関で胃内視鏡検査による再検が行われていましたが、胃内視鏡検査による胃がん検診では、1度の検診で、生検といって異常が疑われる部位の細胞を一部とって詳しく調べることもできます。特に、ピロリ菌感染歴のある方は、科学的根拠の証明された胃内視鏡検査による胃がん検診を受けてみてもいいかもしれませんね。

※胃内視鏡検査による検診は2年に1度の検診で50歳以上の方が対象となります。バリウム検査による検診はしばらくの間は従来通り40歳以上の方を対象に1年に1度行われます。


(平成30年12月14日)

  鼻からの胃カメラ検査は口からの胃カメラ検査より安全で楽なのか?
前回、胃カメラによる胃癌検診についてお話ししましたが、「胃カメラはオエッとなるので嫌だ」と、抵抗をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

胃カメラには、口からの経口内視鏡検査と、鼻からの経鼻内視鏡検査があります。
この2つの検査、何が違うのかというと、まず、使用するカメラが違います。口からの経口内視鏡は直径が約10mmであるのに対し、鼻からの経鼻内視鏡は直径が約5mmと半分の細さです。
また、カメラの通る経路も違います。口からの経口内視鏡は口から入っていくので、舌根部(舌の付け根)に触れながらカメラが入っていきます。そのため、オエッとなる嘔吐反射が起こりやすくなります。しかし、鼻からの経鼻内視鏡は鼻から入っていくので、カメラが舌根部に触れず、そのため経口内視鏡に比べると嘔吐反射は起こりにくくなっています。

実は最近、胃カメラ検査が身体に与える影響を評価した報告が発表されました。この研究では、検査前、検査中、検査後の酸素飽和度(血管の中に流れている酸素の量)、血圧、脈拍、嘔気の回数を測定しています。
結果として、口からの胃カメラ検査では鼻からの検査よりも検査開始後の血圧上昇、脈拍増加が見られ、酸素飽和度も著名に低下していました。鼻からの胃カメラ検査では嘔気の回数が口からの検査より有意に少ないという結果が見られました。
また、鼻からの胃カメラ検査をした人たちの中で、過去に口からの検査をしたことがある人の大半は、次回以降も鼻からの胃カメラ検査を希望しました。
この結果から、鼻からの胃カメラ検査は、口からの検査より心肺機能に与える影響が少なく、患者の忍容性が良好と結論づけられました。

初めて胃カメラ検査を受けられる方や、口からの胃カメラ検査で辛い経験のある方は、鼻からの胃カメラ検査を選択されてもよいかもしれません。


(平成31年1月15日)

  ピロリ菌の除菌による胃がん抑制効果について
ピロリ菌(正式名称ヘリコバクター・ピロリ)は強酸性の胃の中でも生息できる、消化器疾患に大きく関わりのある細菌です。

ピロリ菌が発見されるまで、胃・十二指腸潰瘍などは、ストレスや生活習慣が主な原因と考えられていましたが、ピロリ菌の発見・研究により、胃炎や胃・十二指腸潰瘍はピロリ菌の感染が原因となっていることが明らかとなりました。
この発見により、ピロリ菌の除菌治療が行われるようになり、胃がんや再発を繰り返す胃・十二指腸潰瘍の治療に革命がもたらされました。

最近行われた研究では、ピロリ菌除菌治療による胃がん抑制効果について、日本人を含むアジア人の無症候性ピロリ菌感染者が除菌すると、男性は15.3人、女性は23人に1人の胃がん発生を抑制できるという結果が報告されています。

しかし、ピロリ菌除菌に成功したからといって、胃がんにならなくなったわけではありません。ピロリ菌に感染していた期間が長いと、胃の粘膜が炎症を起こしており、正常の胃粘膜に戻るまで時間がかかるからです。
ピロリ菌除菌後も、定期的に内視鏡検査を受け胃の状態を定期的に確認することが大切です。

※ピロリ菌の除菌について、Dr.宮川の注目コーナー16ページの「ピロリ菌について」に詳しく記載しています。合わせてご覧ください。


(2019年2月22日)

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