宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  胃アニサキス症って何?
 胃アニサキス症を聞いたことがありますか。
 アニサキスという線虫が魚やイカに寄生すると知られています。人間がこの虫を持っている魚やイカを生のままで食べてしまった場合、その線虫が胃壁内に潜入し、胃の激痛を起こす恐ろしい病気です。しかし、適切な問診や内視鏡診断の基、また、内視鏡を用いて迅速に虫を摘除すれば、劇的に改善出来る病気でもあります。
 日本国内においては、地域の差にもよりますが、決して珍しい病気ではありません。特に海産魚類の生あるいは酢つけを摂取する習慣のある人は要注意。当院では、近年経験した12症例を検討しますと、カツオやサバ、イカの刺身または寿司を食べて発病した人が殆どです。摂取して数時間後、胃がシックシックと痛み始めて、嘔気を伴う人も多いです。激しい胃痛のため、夜一睡も出来なく、翌朝に疲れ果てる姿で外来に見えるのは特徴です。
 経験した症例の中、再発病した人もいますし、また寿司屋のマスターまで含まれています。これは本症例に対する認識不足、または予防の困難さを裏付けています。前述した症状があった場合、生の魚を食べていたかどうかを十分に思い出していただいて、そして、外来担当医に訴えて、すばやく検査してもらう必要があります。これらの症例に対し、当院では、すべて緊急内視鏡検査を行い、幸い全員が劇的に改善していました。何か困ることがありましたら、どうぞ気軽にご相談下さい。

  嘔吐下痢症について
 晩秋から春先にかけて乳幼児を中心に多くみられる感染症が嘔吐下痢症です。原因はロタウイルス・ノロウイルス等がおなかの中に入り、吐いたり、下痢をする病気です。大人にもかかります。

 症状としては、突然の嘔吐から始まる事が多く、次第に黄白色の水様便がみられ一週間前後続きます。脱水症状を起こしやすいので家庭でのケアが重要になってきます。

 (家庭でのケア)
・体を冷やさないようにして、体を休めましょう。
・嘔吐が続く間は、胃を休ませ落ち着いてから、イオン飲料を少量ずつ与えましょう。(スプーン一杯から)
 *吐き気止めの坐薬を処方しますので、上手に使って飲ませましょう。
・嘔吐が止まり、下痢の回数が減ってきたら、おかゆ、柔らかく煮たうどん、柔らかく煮た野菜、スープなど少しずつ様子を見ながら始めましょう。
・脂肪分、養分、油分の高いもの、乳製品、繊維質のものは下痢が改善するまで控えましょう。
・下痢が続くとおしりがかぶれてしまうので、シャワーや洗面器での坐浴をして洗ってあげましょう。

 (二次感染の予防)
・嘔吐物や下痢便の中には、ウイルスが含まれているので、オムツ替えをした後や、嘔吐物の処理をした後は、よく手を洗いましょう。
・調理器具、おもちゃ、衣類などが汚染されてしまった場合は、熱湯(85℃以上)で一分間以上加熱するか、市販のハイター(希釈して使う)に浸けておくことが有効です。

  2010年を振り返って
 2010年も残り少なくなって参りました。今年のことを漢字で表現すると“暑”と挙げる人も多い様です。地球温暖化が確実に進行し、ホワイトクリスマスをますます期待出来なくなる事にはちょっと寂しい気持ちです。
 民主党政権になって、まもなく1年半を経とうとしています。国民第一を掲げて立ち上げた政権ではありますが、生活にゆとりを感じられるのはまだまだ先の様です。毎日報道されている国会の茶番劇を見る度に失望感を感じるのは私一人だけでしょうか。外交が内政の延長とも言われていますが、真の強い日本にするには、まず内政を固めなければいけないのではないかと思います。混沌な社会、先が読めない今の世界では、私はあえて小さな幸せを見つけようと提言したい。小さな幸せに感謝、感動し、また、それが周りの人に小さな幸せを作り上げる動機に繋げることが出来るなら、ますます明るい社会になるのではないかと感じております。
 この1年間、例年に比べて、幸いに大きな感染症の流行がなく過ごす事が出来ました。来年も皆様にとって、幸せな1年でありますよう心からお祈りいたします。

  食中毒について
 食中毒とは、有害・有毒な微生物や化学物質など毒素を含む飲食物を、人が口から摂取したことにより起こる健康障害です。
 今月、北陸地方を中心に展開する焼肉チェーン店で、腸管出血性大腸菌O111による食中毒事件が発生しました。調査の結果、患者の方々はユッケ等を食しており、溶血性尿毒症症候群(HUS)により亡くなられた方もいらっしゃいます。

○腸管出血性大腸菌とは
 病原大腸菌の一つで、代表的なものに「O157」「O26」「O111」が知られています。

 病原性が強く、少量でも感染します。

 毒性が強いため、抵抗力の弱い乳幼児・高齢者や免疫力の低下している人は特に注意が必要です。

 潜伏期間は1日〜14日くらいです。

 主な症状としては、激しい腹痛、下痢(血便を含む)、吐き気、嘔吐、発熱などです。
 場合によっては、溶血性尿毒症症候群(HUS)などの危篤な症状となり、死に至る場合があります。

〈予防対策〉
1、菌をつけない
・手洗い…調理の前後、魚・肉・卵に触れた後、外出やトイレの後は特に念入りにする。
・魚、肉を扱った後の調理器具はしっかり洗う。

2、菌を増やさない
 作った料理は早めに食べる。室温の状態で長く放置しない。
 冷蔵庫に入れておいても、時間が経つと細菌が繁殖してくることがあるので、長い時間保存しておいたものはもう一度加熱するか、破棄しなければならないかもしれません。

3、菌を殺す
 食肉や鶏などの食品は十分に加熱する。

これから梅雨で高温多湿となる夏期に最も食中毒の発生が多くなります。
自分の健康のためにしかりと予防対策をしていきましょう。

  夏風邪に注意
冬にひく風邪に対し夏にひくものを夏風邪と呼んでいますが、夏の暑さと湿気を好むウイルスが大暴れするのが夏風邪です。

子供やお年寄りなど、抵抗力が弱い人ほどかかりやすく、放っておくと肺炎などを引き起こすこともあります。
冬の風邪に比べゆっくり発症し、治るまで長引くといわれています。

主な夏風邪ウイルスには、アデノウイルスやエンテロウイルス、コクサッキーウイルスが有名です。

○アデノウイルス
発熱、のどの痛み、激しい咳、お腹にきた場合には腸炎大腸炎とか下痢をおこすこともあります。
○エンテロウイルス
発熱、のどの痛み、下痢、腹痛などがあり、皮膚の疱疹を起こすこともあります。
○コクサッキーウイルス
エンテロウイルスの仲間で、高熱、のどの痛み、口内炎の症状を起こすこともあります。

夏風邪をひいてしまったら・・・
風邪を治すには、免疫力を高めるのが最善の道です。
・睡眠をとり、十分に身体を休める
・栄養をとる(消化の良いもの)…食欲がなくてもおかゆやスープなど胃や腸に負担にならないものを食べましょう。
・脱水症状を防ぐ…下痢になったら、脱水症状を防ぐために十分に水分補給を。
・食事や水分が摂れない時は、脱水状態にならないように、医師の診察を受け、点滴など対処してもらいましょう

夏風邪の予防
暑い時期にじりじりと症状が続く夏風邪は、体力だけでなく精神的にも消耗されてしまいます。
しっかりと予防しましょう。

・水分補給を欠かさない
・普段からしっかりと栄養を摂る
・部屋を冷やしすぎない・・・温度差のある場所を出入りすると、自律神経の働きが鈍くなり温度変化についていけなくなります。さらに、部屋の寒さはストレスの原因にもなり、免疫力が低下します。
・プールに入ったり、人ごみの多い場所に行った日は早めに眠る
・手洗いとうがいを徹底する
・ペットボトルの飲みまわしなどは避ける
・夏風邪にかかってしまったら、学校などを休み、感染の広がりを防止する
・夏風邪ウイルスは湿ったところが大好きなので、タオルは清潔なものを使う、部屋の湿度に注意する

暑い日が続いていますので、体調を崩さないようにしっかりと対策していきましょう。

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