宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  お酒の飲み過ぎに注意しましょう
年末も差し迫り、忘年会、年越し、新年会とお酒を飲む機会が多くなる時期になりました。お酒は適量を楽しむ程度ならよいのですが、飲み過ぎて周りに迷惑をかけてしまうのは困りもの、また、適量を超えた飲み過ぎは健康への影響が出てきます。アルコールによる身体への影響を知り、上手に付き合うようにしましょう。

飲み過ぎは、、、
不眠、不安、高血圧症、動脈硬化症、がん、糖尿病、肝炎、肝硬変、慢性胃炎、胃潰瘍、大腸障害
など、様々な病気のもとになります。
適量と賢い飲み方のポイントをおさえておきましょう。

●適量を心がける
ほどほどの量を守りましょう。
ビールなら、中ビン1本(500ml)
ウィスキーなら、ダブル1杯
ワインなら、グラス2杯(180ml)
日本酒なら、1合(180ml)
(※ただし、一般的に女性は男性より体格が小さいため、アルコールの影響を受けやすいとされています。この量よりも少量を目安とした方がいいでしょう)
体質、体調により人それぞれ異なりますが、これ以上飲むと泥酔、急性アルコール中毒、悪酔い、二日酔いなどを起こしやすくなりますので注意しましょう。

●飲むペースを守る
早飲み、一気飲みは飲み過ぎのもと。悪酔いを起こしやすくなります。食事を楽しみながら、ゆっくり飲むようにしましょう。

●「ちゃんぽん」には注意する
違う種類のお酒をのむことで、口当たりが変わるので、飲み過ぎてしまうことがあります。

●週に2日は休肝日
適量を守り、週に2回は身体を休ませましょう。

●飲めない体質の人は、飲まない、飲ませない
無理に飲むと危険な状態に陥るので、無理して飲んだり、飲ませたりするのは絶対にやめましょう。お酒そのものより雰囲気や会話を楽しむようにしましょう。


適量を守り、くれぐれも飲み過ぎないように注意しましょう。


(平成25年12月29日)

  自分でできる花粉症対策
現在、日本人の約25パーセントが花粉症を患っているといわれています。
今年のスギ花粉の飛散量は、例年より少ないと予測されています。
しかし、飛散量が少ないと思い込んで全く対策をとらないと、かえって酷い目に遭う可能性もありますので、花粉症についてしっかり勉強しましょう。
日本では約60種類の植物が花粉症を引き起こすことが報告されています。
主なアレルゲンはスギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバなどです。
鼻水やくしゃみ、目のかゆみ・充血などの症状だけでなく、のどや皮膚のかゆみ、下痢や熱っぽい感じなどの症状が現れることもあります。

<外出時の花粉症対策>
●晴れの日、最高気温が高い日、湿度が低い日、風の強い日、前日が雨の日は要注意です。
●帽子、メガネ、マスクを身につけましょう。
上着はなるべくツルツルした素材のものを選びましょう。
●衣服や髪に付いた花粉はきちんと外ではらって玄関でシャットアウト。
●帰宅時は手洗いやうがい、洗顔をし、体についた花粉はきちんと洗い流しましょう。

<家の中での花粉症対策>
●花粉の飛散が多いときは、きちんとドアや窓を閉めて花粉の侵入を防ぎましょう。
●掃除はこまめに行いましょう。
床がフローリングであれば、毎日拭き掃除を行うことが効果的です。
●布団を外に干すと花粉がついてしまうので、布団乾燥機などを活用しましょう。
どうしても布団を干したいときは、花粉の飛散量が少ない午前中に。
取り入れる際ははたいて、さらに布団の表面を掃除機で吸うと効果的です。
●部屋の湿度を適切に保ちましょう。

<目のセルフケア>
●目を洗うときは、水道水だと目の細胞を傷つけ、目を守っている涙を洗い流してしまう ので、専用のものを使用しましょう。
●コンタクトレンズの使用を控え、メガネを着用しましょう。
●パソコンを1時間使用したら、15分間の休憩をとりましょう。
●目かゆくて我慢できないときは冷たい水で絞ったタオル目に乗せて冷やしてください。
 冷やすと楽になるといわれています。

<鼻のセルフケア>
●鼻を洗うときは、水道水だと鼻の粘膜を傷つけてしまうので、生理食塩水(約0、9%の食塩水)を使用しましょう。
ただし、洗浄のしすぎも悪影響を及ぼす可能性があるのでご注意ください。
●鼻のかみすぎであれてしまったら、油分100%のワセリンなどで保護してあげましょう。鼻があれないように保湿ティッシュを使用するのもおすすめです。

<病院へ行こう>
花粉症の症状の出方や重症度は人によって異なります。薬の効果にも個人差があります。
どんな症状があるか、一番困っていることなど自分の症状を正確に伝え、自分に合った治療を行いましょう。
 当院では花粉症の診療も行っていますので、お困りのことがありましたら是非ご相談にいらっしゃって下さい。


(平成26年2月18日)

  たばこの害について
病気になった時に辛い思いをするのは自分だけではありません。親しい人、家族にも悲しく辛い思いをさせてしまうかもしれません。健康的に長生きするために、禁煙について考えてみませんか。


たばこには4000種類以上の化学物質が含まれています。代表的な有害物質は、ニコチン、タール、一酸化炭素などです。
◎ニコチン
血圧を上げたり、心拍数を増やして心臓に負担をかけます。依存性が強くたばこをやめられない原因に。
◎タール
発がん物質が多く含まれています。
◎一酸化炭素
ヘモグロビンと結びついて血液が酸素を運ぶのを妨げるため、心臓の負担が大きくなります。


たばこを吸っていると、様々な病気にかかりやすくなります。
●がん
たばこに含まれる発がん物質が肺から吸収されて血液中に入り、体内の臓器に入ることで発生します。肺がん・食道がん・口腔がん・咽頭がん・喉頭がんは非喫煙者よりもリスクがかなり高くなります。
●呼吸器疾患
臓器が直接たばこの煙と触れることによるものです。慢性気管支炎・肺気腫・COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)などがあります。
●循環器疾患
血圧を上げるニコチンや、動脈硬化を促進する一酸化炭素によるものです。狭心症、心筋梗塞にかかりやすくなります。
●消化器疾患
ニコチンの作用により、胃潰瘍、十二指腸潰瘍にかかりやすくなります。
●その他
歯周病・頭痛・口臭・食欲低下・持久力の低下などがあります。


※たばこは吸っている本人だけでなく、たばこの先から立ち上る副流煙が周りの人の健康に影響を与えます。副流煙には、本人がフィルターを通して吸い込む主流煙より多くの有害物質が含まれています。

※家でたばこを吸う方、たばこの煙は小さな子供、赤ちゃんにも悪影響を及ぼします。たばこの煙の影響で、感染症や喘息になる可能性が高くなります。


(平成26年4月30日)

  胃癌リスク健診(ABC健診)について
胃癌リスク健診(ABC検診)は、健康診断の際にあらかじめ採取した血液検体を利用し、血液中のピロリ菌抗体の有無(陽性か陰性か)及びペプシノゲン値(陽性、陰性)を測定し、胃癌リスクをABCDの4群に分ける健診です。
A群は、今後胃癌が発生する可能性が極めて低く、B群、C群、D群の順に胃癌のリスクが大きくなります。

胃癌リスクの高低に合わせ、胃カメラによる精査を1年に1回から3年に1回に分けて、検診対策をとる事がABC健診の特徴です。
さらに、この健診のもう一つの特徴はピロリ菌が体内に存在しているかどうかがわかるということです。

ピロリ菌が胃癌の最大の原因といわれる現在、ピロリ菌保有者が若いうちに除菌治療を受けることが極めて重要であります(医療保険適用)。
従って、胃癌リスク健診(ABC健診)が胃癌をより効率的に検出する(二次予防)だけでなく、胃癌を減少させる(一次予防)の効果もあり、一石二鳥の新しい胃癌健診法と言ってよいでしょう。
そのため、従来のバリウムによる胃癌検診に変えて、ABC検診が採用されることが時代の流れと考えられます。

胃癌リスク健診の結果では、要精密検査、要治療に該当する方(即ちBCD群)には是非この機会を利用して医療機関と相談して適切な治療を受けられることをお勧め致します。


(平成26年5月16日)

  血管年齢を若く保つために
私たちが生きていくために必要な酸素や栄養。それらをカラダのさまざまな細胞に届けているのが「血液」です。そして、その「血液」が通る道、それが「血管」です。健やかな毎日を送るためには、「血液」だけでなく「血管」を健康に保っておくことが大切です。
血管の状態を年齢で表したものを血管年齢といい、脳卒中や心臓病にかかる可能性、老化などを知る目安になります。

健康な血管というのは、しなやかで弾力性があります。そのしなやかさと弾力性によって血液がスムーズに流れ、全身に必要な酸素や栄養を十分に行き渡らせることができるのです。
しかし、血管は年齢とともに老化します。年をかさねるにつれて、血管の壁が厚くなり、厚みが増すことで弾力性がなくなるため、しなやかさが損なわれてしまいます。
また、高コレステロールや糖分の多い食事、過度な飲酒や喫煙、運動不足などの生活習慣も血管を老化させる原因となります。

血管が老化し、硬くもろくなっていくことを一般的に「動脈硬化」といいます。そして動脈硬化が起こると、血管の内腔はせまくなったり、それ自体がもろくなり、血液がスムーズに流れにくくなります。
血液と血管は、表裏の関係です。血管の中を流れる血液がドロドロだと、全身のすみずみまで行き渡ることができないうえに、血管そのものの老化を促進させます。
このように、ボロボロになり弾力性やしなやかさを失うと、血管がせまくなる粥状硬化や、血管壁の破裂、そしてゆくゆくは血管の詰まりの原因になり、脳卒中や心筋梗塞など大きな病気を招く要因になります。これらの病気の症状によっては、寝たきり生活になってしまったり、さらに症状が悪化すると生命そのものに大きな影響を及ぼす状態にもなりかねません。

では、血管の老化を防ぐためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょう。
1.食生活の改善
毎日きちんとした食事をとりましょう。血管にやさしい大豆製品、青魚、野菜、ネギ類、海藻、キノコなどは、できるだけ毎日とりいれるといいでしょう。食事の際はしっかり噛むことを心がけましょう。
また、食事の量は腹八分目までに抑え、飲酒の適正量を守りましょう。
2.軽めの運動をする
普段の生活の中に歩くことを積極的に取り入れましょう。
慣れてきたらウォーキングなどの有酸素運動を週に3〜4回を目標に、毎回30分位汗ばむ程度に行いましょう。
体調に合わせて、無理のないよう続けることが大切です。
3.禁煙する
喫煙すると血管が収縮したり、血圧を上昇させたりと動脈硬化や高血圧の原因になってしまいます。タバコを1本吸うと、血管が硬くなる状態が30分続くといわれています。
喫煙者の方はぜひ禁煙にチャレンジしてみましょう。
その他に、睡眠時間の確保やストレス溜めないことも大切です。

血管年齢は当院で検査することができます。
ご希望の方は、診察の際、医師にご相談ください。


(平成26年8月19日)

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