宮川内科・胃腸科医院
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Dr宮川の注目コーナー

  大腸憩室炎について
みなさんは大腸憩室炎という病名を聞いたことはありますか。
憩室とは、大腸の壁の一部がそとへ袋状に飛び出しているものです。そこへ便などがつまったりして炎症を起こすことを大腸憩室炎といいます。
以前は日本人にはあまりみられませんでしたが、食事の欧米化による食物繊維の摂取量の減少などにより、近年増加しています。

≪症状≫
憩室は、上行結腸とよばれる腹部の右側、S状結腸と呼ばれる腹部の左下腹部にできやすいと言われています。
大腸憩室炎を発症すると、その部位に強い腹痛が起こり、下痢や発熱、血便などの症状が起こります。また、炎症がさらに進行すると、憩室に穴があいて腹膜炎を起こしたり、狭窄による腸閉塞などを生じることがまれにあります。

≪診断≫
患者さんに憩室がすでにあると分かっている場合は、ほぼ症状のみから憩室炎が診断できます。しかし、憩室炎とよく似た症状を起こすものも多くあり、特に腹部の右側に起こる憩室炎は虫垂炎とよく似ているため、腹部超音波やCT検査を行う必要があります。
憩室の有無を確認するためは大腸内視鏡検査が必要となります。

≪治療≫
憩室自体は、症状がなければ特に治療を行う必要はありません。
軽症の憩室炎は、消化の良い食事をとり、抗生物質の服用または点滴を行います。症状に応じては入院し絶食することもあります。
腹膜炎や狭窄などを起こしている場合は外科的治療が必要になります。


憩室ががんになることはありませんが、憩室がある方は、大腸ポリープや大腸がんが多いと言われています。大腸がんの患者さんは年々増加傾向にあります。これは、憩室炎と同じく食事の欧米化に伴う食物繊維の摂取量の減少が、原因のひとつとされています。
ふだんから食事のバランスに気をつける、定期的にがん検診を受けるなど、腸の健康を守っていきましょう。



(平成28年12月26日)

  胃カメラ検査をご検討されている方へ
みなさんは胃カメラ検査についてどのような印象をお持ちですか。
当院でも胃カメラ検査を行っていますが、予約をとる際、特に初めて胃カメラ検査をされる方から「痛くないですか」「口からと鼻からはどちらがいいですか」などの質問をされることがよくあります。
今回は、胃カメラ検査をうける手順と口から・鼻からの胃カメラについてご説明いたします。

まず検査の前日ですが、夕食は午後の9時までに消化の良いものを召し上がっていただき、それ以降は何も召し上がらないでください。飲み物については、アルコール以外でしたら、夜中の12時頃までお飲みいただけます。
検査の当日は、朝食は絶対に召し上がらずにお越しください。

1.口からの胃カメラ
(1)口からの胃カメラの前処置
@胃の中の泡を消すための水薬を飲みます。
Aカメラを飲みやすくするために、ノドに2回麻酔をします。
B最初に飲んだ薬が胃の中にいきわたるように横になり4回転します。
Cノドにスプレーの麻酔をします。
Dその後先生が来てから、もう一度スプレーの麻酔をし、マウスピースを咥えてもらいます。
(2)口からの胃カメラの特徴
・視野が広く、きれいに見える
・鼻からの胃カメラ検査より、検査時間が多少短い
・前処置が鼻からの胃カメラよりも短い

2.鼻からの胃カメラ
(1)鼻からの胃カメラの前処置
@口からと同様に胃の中の泡を消す水薬を飲み、横になり2回転します。
A鼻血が出にくくなるスプレーを左右にし、併せて、どちらの鼻の方がとおりが良いか確認します。
B再度2回転します。
Cとおりの良い方の鼻へ麻酔を入れ、カメラより細い管を入れ1〜2分間おきます。
Dカメラと同じ太さの管に入れ替え、検査が始まるまでしばらく入れておきます。
Eノドにスプレーの麻酔をします。
Fその後先生が来てから、もう一度スプレーの麻酔をします。
(2)鼻からの胃カメラの特徴
・嘔吐反射が少ない
・カメラが細いので飲み込みやすい
・検査中にお話しすることができる

どちらの胃カメラも、検査の際、必要があれば組織採取を行い、病理検査を行うことができます。
検査後は、麻酔が切れるまで1時間程お休みいただき、その後の診察で検査結果を聞いていただきます。

一般的には、鼻からの胃カメラの方が苦痛が少ないといわれていますが、どちらにもメリット・デメリットがあります。
当院では口から・鼻からの胃カメラどちらもご用意がございますので、検査を希望される方はお気軽にご相談ください。

(平成29年4月14日)

  NBI内視鏡について
NBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光観察)とは最新の内視鏡で青色と緑色の二種類の狭帯域光を粘膜に投影し、粘膜表層の微小血管像と粘膜表面の微細構造を明瞭にします。

がんの増殖には、血管からの栄養補給を必要とするため、病変の近くの粘膜には、多くの血管が集まりやすくなると考えられています。
粘膜内の血管などをより鮮明に観察しやすくするために、血液中のヘモグロビンが吸収しやすい特殊な光を照らし画面に表示するのがNBIです。
NBIでは、毛細血管の集まりやパターンなどが鮮明に表示され、通常の内視鏡による白色光による観察では見えにくかったがんなどの病変も早期に見つけることができます。
その中でも咽頭がんや食道がんの発見に優れていると言われています。
しかし、NBIを使用すればすべてのがんを簡単に発見できるわけではなく、白色光での色調変化や血管の所見と総合的な判断が必要です。
挿入時に白色光で観察する場合は抜去時にNBIに切り替えて観察することで、見逃しを減らすことができます。
白色光観察で発赤した病変を発見した場合は、その時点でNBIに切り替えると、病変の特徴がより認識できます。

当院では現在、全ての内視鏡にNBIを導入し早期がんの発見に努めております。


(平成29年5月29日)

  子どもや高齢者の熱中症予防について
7月に入り、暑い日が続いていますね。
熱中症への注意が必要な季節となりました。
熱中症は、特に子どもや、高齢者がかかりやすいといわれていますが、なぜでしょうか?どのような点に注意する必要があるのでしょうか?

〔子どもが熱中症になりやすい理由〕
@大人と比べ汗をかく機能や体温を調整する機能が未熟である
A身長が大人より低いため、地面からの照り返し熱の影響を受けやすい
B暑さにあわせた服装をする、涼しい場所へ移動する、水を飲みにいくなど、暑さに対する予防策を自分からとりにくい  

〔子どもが熱中症にならないために注意できること〕
@子どもの顔色や汗のかき方をよく見て早期発見を!
・顔が火照っている、ひどく汗をかいている、おしっこの色がいつもより濃い等は熱中症の初期症状です。涼しい場所に移動し、衣服を緩め、脇の下や足の付け根、首を冷たいタオルなどで冷やしてあげましょう。そして少しずつ水分を補給してあげましょう。
Aこまめに水分補給を!
・お出かけ前後、入浴前後、寝る前・起きた後など、汗をかいたときは特に水分補給をしましょう。
B通気性の良い服を!外出時は帽子をかぶりましょう!
C暑い時間帯の外出は控え、外を歩くときはなるべく日陰を通りましょう!

〔高齢者が熱中症になりやすい理由〕
@加齢に伴い暑さを感じにくくなっている
A加齢に伴い汗をかく機能が低下するため、熱を下げにくくなっている
B体の中の水分量が若い頃より減っており、尚且つ、のども乾きにくい

〔高齢者が熱中症にならないために注意できること〕
@部屋に室温・湿度計をおきこまめに観察する
A少しでも暑いと感じたらエアコンをつける
・30℃を超えると冷房を入れたほうが良いといわれています。冷え過ぎも良くないので28℃以上などで設定し使用しましょう。
Bこまめに水分補給をする
・のどが乾いていなくても1時間に1回は水分補給を!
・外出時も水分を持ち歩き、こまめに水分補給をしましょう!

子どもや高齢者は熱中症の進行が速く、重症化しやすいため、予防をしっかりと行うことが大切です。

※Dr宮川の注目コーナーの4ページ目にも「熱中症対策」が記載されていますので、そちらもよろしければご覧ください。


(平成29年7月26日)

  夏場の食中毒について
暑い日が続いていますね。
この暑さで増えるものといえば、細菌による食中毒があります。
細菌による食中毒には、カンピロバクターや、サルモネラ、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌(0157)があります。
症状として、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱等があります。
食べ物に食中毒を招く細菌が増殖しても、食べ物の見た目や味は変わらず、匂いもしません。
そのため、食事の準備をする際は、細菌を「つけない」「増やさない」加熱等で「やっつける」ことが大切です。
予防としてでできることとして、以下のことがあります。
@食品の購入時
・生鮮食品は新鮮なものを、消費期限を確認し購入する
・肉や魚は汁がもれ、他の食品につかないようビニール袋に入れる
・肉や魚などは最後にかごにいれ、持ち帰り時も氷を入れるなど温度管理に注意する
A家庭での保存
・帰宅後は冷蔵・冷凍食品はすぐ冷蔵・冷凍庫へしまう
・肉や魚などは、汁が他の食品につかないよう、袋に入れたまま保存する
B下準備・調理
・作業の前には手洗いを行う(タオルは清潔なものを使用する)
・肉・魚・卵を取り扱う前後はしっかり手洗いをする
・肉・魚・卵に使用した調理器具は、よく洗い、熱湯をかけるなど消毒してから他の食材に使用する
・野菜は流水でよく洗う
・解凍は室温でせず、電子レンジや冷蔵庫で行う(解凍後はすぐ調理を!解凍後、再冷凍しない)
・肉や魚は中までしっかり火を通す
C食事
・食べる前には手洗いを
・料理は長時間室温で放置せずすぐ食べる
D後片付け
・残った食品は清潔な容器に保存し、食べる際には再加熱する(ちょっとでも怪しいと思ったものは破棄する)
・調理に使ったまな板、包丁、ふきんはよく洗い、消毒する
☆調理済み食品についても、長時間室温で保存することは避け、なるべく再加熱し、購入後すぐ食べるようにしましょう。

家庭での食中毒は症状が軽かったり、発症する人数が少ないことから、食中毒と気づかず重症化することがあります。食中毒を予防するとともに、おなかが痛い、下痢をする等の症状が出た場合は、早めに受診しましょう。


(平成29年8月7日)

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